台湾ではユズの品種は麻豆文旦(マドゥブンタン)、白柚、西施柚などの14種にも上ります。そのなかでは台南の「麻豆文旦」が最も有名です。ユズはインスリン様成分を含み、血糖値を下げるので、糖尿病、肥満症の患者には理想的な食べ物です。更にはナリンギンを含み、血液の粘度を下げ、血栓と中風を防ぎます。ブンタンは皮が薄く、果肉は食べた感じ柔らかくジューシーで、爽やかで甘いです。そして甘みの中にも酸っぱさが味わえ、独特の香りを漂わせています。
ドラゴンフルーツは果物の王様で、オリーブのような形をしており、真っ赤な外皮は目を奪われる色彩です。ばかでかい果実は一つ一つの重さが500-1200グラムもあり、飽きのこない甘さです。あっさりした味わいに微かな香りが漂います。大量の果肉繊維、カロテン、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、カルシウムなどを豊富に含んでいます。台湾のドラゴンフルーツは主に赤皮・白果肉と赤皮・赤紫果肉の2種類です。
パッションフルーツは追熟型の果物ですので、実が自然に熟して地面に落ちてから、常温で2-7日置くと最高の風味が出る時期になります。栄養価が高く、タンパク質、多種のアミノ酸、ビタミンC、リン、鉄分、カルシウム及び粗繊維など、体に有益な多種の元素を豊富に含みます。新陳代謝を促し、美容とフェイスケアを支えます。
台湾のマンゴーには数多くの品種があり、とりわけ愛文芒果(アップルマンゴー)と金煌芒果(キンゴーマンゴー)が最も有名です。肉質が繊細で、実がぷりぷりして、爽やかでモチモチ感があり、味は甘酸っぱく、その比率は黄金レベルだと言われます。栄養素には、果糖、ショ糖などの炭水化物、ビタミン C、ベータカロテン及びカリウムなどの成分を豊富に含み、糖度は約12~15度です。
台湾の柿は大まかに渋柿と甘柿の2種類に分かれます。渋柿は大きく、形が整っており、渋抜き処理をしてスナックにします。この柿は俗に脆柿と呼ばれます。甘柿は大きく、頂上部にふくよかな丸みがあり少しつぶれた球形です。そして果皮は樺色で、熟すと真紅に変わります。色つやは艶やかで、肉質が繊細であり、さくさくとジューシーで、甘みが強く、口当たりは最高です。甘柿は渋抜きせずに、そのまま食べられます。
ローゼルは一般的には蜂蜜を加えて煮詰めて花茶にしたり、加工して砂糖漬け、ジャムにしたりして、恋の味わいにもたとえられるその甘酸っぱさを楽しむのです。アントシアニジン、フラボノイド、ポリフェノールを豊富に含み、フェイスケア・美容が行え、血中脂質を調整し、肝臓の健康を保つ作用があります。更には体内のpHのバランスを保ち、健康維持でも最高の効果を示します。
「百果の宗(果物の王様)」として慕われるナシは、現在栽培されている品種は14種で、そのうち高接ぎ梨が最も知られています。台湾で栽培される梨は、栽培開始時から収穫期まで常に果実袋で保護されており、農薬などの物質に汚染されることはありません。ナシは香り良く、食べてさくさく感あるおいしさが楽しめるだけではありません。豊富なタンパク質、脂肪、炭水化物、リンゴ酸、クエン酸、果糖、ビタミンB1、B2、Cなども含んでいるのです。
アボガドは、果実の中には大きな種と果肉があり、口当たりが滑らかで、クルミとバターのようなミルクの香りを放つので、「森のバター」と呼ばれています。ギネスブックで最も栄養価の高い果物と認められ、炎症予防、アンチエンジング、心臓のケア、栄養補給に効果があり、体にも非常に多くの利点があります。栄養バランスが良く、更には主食にもなる優れものです。