六十石山レストエリアは金針花や海で有名な花蓮に位置し、毎年8月と9月が花見の絶好の時期である。道路を利用して六十石山の金針花を見る観光客は富里郷の農産物センターに立ち寄って休憩を取ることが多いので、そのときに地元の特産物を目にできる。
花蓮富里米の品種は高雄139号で、日本米の食感に近く、粘性が高く、劣化しにくい。また、長く置いたり、冷えたりしても硬くならず、腰のある食感を維持し、栄養価が高く、健康にもよい。
農会は地名の台湾語の読み方に近い「富麗」という名前を採用した。メニューは花蓮の「富麗米」を使い、農村の懐かしい風味に満ちているので、非常に人気がある。弁当はもともと地元民が農繁期に最も簡単に食べられる昼食だった。富里郷の農会は伝統風味の弁当を発売し、農村の安くて優れた弁当を通しておいしい米食を普及させたいと考えている。
地元富里で取れた野菜が使用され、おかずの種類は季節ごとに変わる。煮込み卵、腸詰、干し豆腐、漬物、温野菜、キュウリの漬物、から揚げ、麺圏（麺を巻いて油で揚げたもの）はすべて自家製で、毎日作り置きはしないので、食材そのものの持つ味を味わえる。トロトロの煮汁を香りが高く腰のあるご飯にかけると、幼いころの味覚の記憶が呼び起こされる。