柳営地区はかつて「査畝営(ツァポォーイヤ)」と呼ばれ、現在では台湾最大の牛乳の生産地となっている。柳営区の農会では、行政院農業委員会が推進する農村部婦人支援プロジェクトである「田媽媽(ティエンママ)」のスタッフによる生乳を原料とした様々な製品の生産を指導しており、1枚の注文表には20種類以上の製品が掲載されている。
台南柳営区農会に隣接するㄋㄋ(ネイネイ)宝のショップでは、午前8時の開店から買い物客の列は途切れることはなく、買い物を終えると、白くて大きな袋を手にいっぱい抱えながら、新鮮な牛乳と共に包子(バオズ)や饅頭(マントウ)をほおばる人の波が続く。
「黄金包子」は、タケノコ、肉、シイタケなどの食材を炒めて香り付けした後、かぼちゃ味のパン生地に詰めたもので、さわやかな食感を味わえる。伝統的な一連の牛乳味の製品に加え、五穀雑穀、かぼちゃの種、クルミ、杏仁(きょうにん)、枸杞(くこ)の入った、おいしくて栄養価の高い「養生饅頭」(薬膳マントウ)も用意されている。自家製餡を使った「芝麻(ゴマ)包」は絶品である。
お母さんたちは生乳100%の使用にこだわり、作業はすべて手作りで、1日に使用される生乳は90kgほどである。製造された製品はその日にうちに販売され、午前7時から製造、梱包、出荷といった忙しい一日を始めても、1日に販売される包子や饅頭の数はせいぜい2,000から3,000個に過ぎない。
他は見ている
slide 1 to 5 of 5