仙湖農場は東山区南勢村に位置し、52ヘクタールの敷地を備えている。この地域は夏に雨が多く、冬は乾燥するため、リュウガン（龍眼）の木の生育に非常に適している。産出されるリュウガンの果実は粒が大きく、種子は極めて小さい。冬は雨が少ないため、実の甘さが増幅される。たっぷり太ったリュウガンの果肉を食べれば、だれでも十分満足する。
田媽媽（ティエンママ）のメンバーたちは、熱を下げる効果があり、香りと甘さに富んだリュウガンの特性を利用して、料理の味と健康促進の効果を高めている。メニューで人気の高い「麻薑福肉蛋」（生姜とリュウガンの卵焼き）はおばあさんの時代に妊婦が産後に食べる料理で、薬膳料理としてメニューに取り入れられている。この料理はゴマ油で炒めて香りを出した生姜の薄切りとリュウガンの実を溶き卵の中に入れて、手早く焼き上げた卵焼きで、塩辛さと甘さが融合し、寒い時期に食べると体がよく温まる。
「龍吐珠」はリュウガンの実を入れた落花生で、「野菜捲」は軽くゆでたクワレシダ（蕨の一種）の海苔巻である。「野菜養生鍋」（山菜薬膳鍋）はゴマ油で炒めて香りを出した生姜と10種類以上の山菜や薬草と一緒に煮込んだ地鶏スープで、鍋には様々な野菜を追加できる。タレの薬味に使用するセイロンオリーブも農場で栽培されたものである。独自のタレと風味豊かな鍋はここだけで提供されており、ほかでは食べられない。
