:::

花蓮光復ツアー| 馬太鞍休閒農業区で花東縱谷の自然の饗宴を味わう

  ここでは、裸足で地面を踏みしめているように、地面との距離が非常に近く感じられる。それは花蓮の大きな魅力である、花蓮が擬人化されたら、花蓮は間違いなく恋愛の達人となり、旅行者はすぐに恋に陥ってしまうだろう。

生態の復元基地としての馬太鞍休閒農業区

花東縱谷の自然教室
  花蓮光復に位置する「馬太鞍休閒農業区」はアミ族の言葉で「ヴァタアン」の木豆(キマメ)という意味で、昔原住民族が木豆を栽培していた居住区にある。暮らしの変化に伴い、木豆の栽培は徐々に衰退し、農地は休耕地となり、その後長い年月を経て天然の湿地帯に変わった。同地には地下の豊富な湧水のおかげで、様々な種類の鳥、両生類、底生魚が棲息し、汚染されていない清らかな環境はホタルの生育地ともなっている。

  馬太鞍湿地内に位置する「欣緑農園」は、環境と持続可能な土地を守る教育的責任を担っている。園内にある芙登渓は大人や子供が生態学を学ぶ教室となっており、そこでは古代の人々の知恵、土地と共に生活する方法、パラカウと呼ばれるアミ族の伝統的な漁を体験できる。パラカウでは竹筒とシマサルスベリの枝を使って四角い漁網を作り、それを川の中に沈めて、魚が棲家になるようにする。魚が成長すると、漁網を取り出して、中の魚を食用にするが、捕まえるのは大きな魚だけである。小さい魚は放流するため、渓流に魚が絶えるはことなく、アミ族の伝統な文化が守られてきた。

  同園では漁業体験以外にも、「石焼鍋」は外せないイベントである。石焼は原住民の伝統的な調理法である。昔は鍋もガスもなかったため、自然の中で食べ物を調理するには、その土地で入手できる材料を使うしかなかった。山の竹を利用した容器を水で満たし、芙登渓の魚やエビや湿地の山菜といった食材を入れてから、熱した石を投入するこの調理法ではゴミは一切排出されない。

夜のとばりに光り輝く土地|銀河の星のように輝くホタルの宴

  馬太鞍休閒農業区では毎年4月から5月にかけてホタルが観賞できる。 同じ光復郷の大農大富のホタル鑑賞シーズンに比べると、馴染みが薄いかもしれないが、体験の快適さ、華やかさ、洗練された雰囲気といった、ホタル観賞に必要な総合的な要素は決して見劣りするものではなく、地元のグルメを加えた「食事+ホタル観賞」といったツアーを組めば、五つ星のホタル鑑賞プランになるのは間違いない。

  銀河のような光り輝く蛍の景観を見られるかどうかは、天候や時間に左右される。雨が降らなければ、夜になってもホタルは現れない。また、ホタルを鑑賞する時間も重要である。夜が深まるとホタルは巣に戻って休んでしまうので、夜のとばりが降り始めた絶好のタイミングを捉えて出向く必要がある。馬太鞍のホタルの観賞コースは一択で、湿地に設置された木道に沿って歩いて行けば、沿道のホタルが光輝く美しい風景を楽しめる。木道を踏み外したり、コースをそれたりしない限り、ホタルの棲息地を荒らすことはないが、歩行中の事故を避けるため、「ホタル優先」のルールは厳守してほしい。
  馬太鞍湿地には主に、キベリボタル(黄緑蛍)とタイワンボタル(黒翅蛍)のホタルが棲息しており、光の点滅の頻度によって種類が見分けられる。 キベリボタルは光の点滅にムラがあり、気分により頻度が異なる。パッと輝いてみたり、光り続けたりすることもあれば、一切光らないこともある。一方、タイワンボタルは点滅の頻度が一定である。ホタルの警戒心が強いときは点滅の頻度が速まるので、ホタルの観察には細心の注意が必要だ。

  ホタル観賞で最も感動的なのは、ホタルの光の点滅である。 馬太鞍のホタル鑑賞の醍醐味は、光り輝く星空が地上に舞い降りてきたように、どこに行ってもホタルを観察できることである。立ち止まると、すぐにホタルが登場して光ってくれると、現地を訪れた人でしか分からない、言葉では表現しきれない感動の瞬間を味わえる。

  夜のホタルの最高の宴に満足しても、すぐに馬太鞍を離れてはならない。馬太鞍には朝早くから夜遅くまで楽しめる場所が少なくない。エリア内の「石頭屋民宿」は休暇を最高に楽しめる休憩オプションを提供しているので、ホタルを観賞した後は、ここに宿泊し、早朝の馬太鞍の一味違った美しさを体験して、花蓮と愛を語り合うためにもっと多くの時間を割いてほしい。

忘れがたい花東の絶景|花東縱谷の景観を水墨画で描く大地

  早朝の馬太鞍湿地は一見の価値があり、午前6時頃出発するのがベストである。その時間は山並み全体が朝靄に覆われ、淡い朝日が差して、ビルに囲まれた都会では絶対見られない魅力的で感動的な水墨画が出現する。晩のホタル観賞では木道が渓谷の景色を楽しめる最高の場所となり、運が良ければ湿地で食事する渡り鳥を間近で観察できる。

馬太鞍では最もフレンドリーな手法で土地との共存が進められているため、旅行者には謙虚に自然を受け入れて、楽しい思い出を残し、持続可能な環境の保存に協力してほしい。

【馬太鞍休閒農業区】住所:花蓮県光復郷大全街60号
【欣綠農園】住所:花蓮県光復郷大全街55号


おすすめの観光スポット

太巴塱紅糯米生活館 | 部族のスローフード哲学

  馬太鞍休閒農業区から車で25分ほどの太巴塱紅糯米生活館は、台湾最大の原住民の集落である太巴塱(タパロン)に位置し、部族の特産品と地元特有のキッチンを融合させた施設となっている。集落の主要な産業は農業で、中でも紅糯米(もち赤米)は最も代表的な作物であるため、レストランでは紅糯米をテーマに、紅糯米を採用した様々なメニューを開発し、提供している。それらのメニューは光復に来たら絶対に外せない原住民グルメとなっている。

【太巴塱紅糯米生活館】住所:花蓮県光復郷南富村富愛街15号脇


おすすめの観光スポット

大農大富平地森林公園 | 森林浴

  馬太鞍休閒農業区から車で25分ほどの大農大富平地森林公園は、台湾で最初の平地の森林公園である。そこは当初、台湾製糖のサトウキビ農場だったが、現在は森林、生態、レジャーの複合エリアとなっている。同公園は中央山脈と沿海山脈の間に位置し、春の圧倒的な菜の花畑、夏のホタル鑑賞、秋から冬かけてのロマンチックな紅葉など、一年を通じて様々な楽しみ方ができる。

【大農大富平地森林公園】住所:花蓮県光復郷農場路32号