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苗栗縣

馬那邦レジャー農業エリア

山は明るく潤いがあり、雲は壮麗で美しく、木々は緑に生い茂っています。騒がしい喧騒もここを染め上げることはできません。霧と嵐が山の尾根と木々の先端で踊り、飛び跳ね、この場所をのんびりとした果物狩りの秘境にしています。

イチゴの生産が盛んな大湖は、多くの人々が毎年冬になると訪れる場所です。赤と緑の果実が交互に連なるイチゴ園では、まるで魔法のように、人々からの「いちご狩りはなんて幸せなんでしょう!」の高らかな声を聴くことができます。大湖山エリアに位置する馬那邦レジャー農業エリアの平均的な海抜は500から1000メートルあります。気温は平地と比べ少し涼しく、加えて十分な日照があり、午後になると霧や嵐で覆い隠されてしまいます。特にイチゴ、オレンジ、もも、プラム、甘柿とバラの花などの野菜や果物と花卉の栽培に適しています。果物は甘酸っぱくておいしく、尽きぬ後味があります。馬那邦の果樹園、農場は皆さんに忘れがたい思い出を残すことのできる、絶対に訪れる価値のある場所です。

東海農荘のイチゴ園では山を背に水に寄り添う汚染されていない環境で、香り高く甘くおいしいイチゴが育てられています(提供:東海農荘)

誰もが大好きな新鮮で甘いイチゴ

早い時期に故郷に戻った「東海農荘」オーナーの徐志徳さんは、馬那邦のイチゴの栽培に適した気候と土壌を利用して、イチゴ園と果樹園を開墾し経営しています。近年環境と気候の変遷による影響を受けても、やはり改善方法を努力して探し出しています。例えばきれいで排水性に優れた椰子の繊維土を使用してイチゴをより健康で美しく成長させています。東海農荘に来れば、景色や花を観賞し、山林の歩道を歩いて自然でエレガントな田園の風景を鑑賞できます。2月のプラムの花が満開になる時には、山にはまるで白い雪が織り込まれたような、引き込まれそうなほど美しい景色となり、ハイキングや登山客がこの場所で足を止めています。初冬から春の終わりのイチゴの季節、端午の節句前後のレッドプラムの季節にも、果物狩りを楽しみ味わいにぜひいらしてください。

天然のジャムを振る楽しさ

観光客に旅の情報サービスを提供するため「馬那邦第一旅客サービスセンター」では、地元の農業の特産物を利用して面白くて楽しいDIYを開催しています。馬那邦の山間部で生産されているイチゴ、オレンジなどの新鮮な果物を使って、氷砂糖と一緒に熱を加えてかき混ぜれば、最もナチュラルな風味で果物の粒を楽しめる「搖搖愛之醬(振り振り愛のジャム)」が出来上がります。このほかにも簡単な木材を使用し、創意を発揮しながら作るストラップ、しおりにも馬那邦の風格が漂います。

馬那邦第一旅客サービスセンターのイチゴジャムDIYは観光客なら必ず遊ぶべきイベントです

オレンジの風味を伝える2世代

黄さんは親子3人で共同でオレンジ園を経営しています。園内に自ら1株1株の茂谷柑(マーコット)の木を植えたため、オレンジ園は「橘二代」と名付けられています。茂谷柑(マーコット)は生長期間が長く、土壌の排水性が重視されます。果実は太陽の光にさらされないようにしなければなりません。このため黄さん親子は特別に草生栽培を用いて、きめ細やかにオレンジの木の手入れをしています。実を結んだ果実は丸くふっくらとしていて、果肉は甘く汁気たっぷりで深く消費者から愛されています。黄さんは親子はかつて木材業を経営していた経験から、自ら茂谷柑(マーコット)の木箱の手土産を開発しました。販売開始後すぐに市場から喜ばれ、伝統的な農産品に新たな容貌を与えました。資源を有効利用するために木箱を作った残りの木くずを用いて堆肥を作り、土壌の保水性を増加させ、オレンジの品質を向上させています。

橘二代の茂谷柑(マーコット)の幼果には日焼け防止の白い炭酸カルシウムパウダーが吹き付けられ、オレンジ園の特殊な夏の盛りの景観となっています

牛樟の森でフィトンチッドに浸る

同じように馬那邦で木を植えていますが、藍凱瀚さんと張書榕さんは地元でも珍しい果樹を栽培しているわけではなく、台湾原生種の牛樟木を植えています。10数年にわたり造林して林を養い、水と土を保護してきました。経営する「山上種樹」の牛樟の森林荘園内では非常に大規模に牛樟木と種子、種苗が栽培されているだけでなく、牛樟木を用いて牛樟芝を育てています。淡い木の香りのする牛樟茶などの製品を製造し、牛樟を広い面積で復活させ育てているだけでなく、経済的な価値をも作り出しています。木の育成には非常に長い時間をかける必要があります。藍凱瀚さんは牛樟の木が人々からの干渉を受けず、天然の環境の中で自然にたくましく成長するよう願っています。このため荘園では観光客へのガイド解説と、牛樟木の葉を拾ってバスボール製作DIY等など事前予約のみを受け付けおり、保全と種の復活と保護の重要性を理解してもらっています。

牛樟木は剪定で生長を促す必要があります。藍凱瀚さんはは剪定した古い葉を利用して、清々しい香りで淡い甘さの牛樟茶を作製しています

野菜や果物を取り入れた客家の味わい

山と水に寄り添う「湖畔花時間」には特色ある民宿が設けられているほか、アイディアを駆使して地元のイチゴとカボチャ、スズキ、ドラゴンフルーツなどの新鮮な食材を料理に取り入れた特色あるメニューを提供しています。看板メニューの焼きイチゴのビール鶏は、大湖産のイチゴを使用し醸造したビールで鶏肉を漬けこんでいます。肉質に柔らかさとジューシーな口当たりを増加させ、淡いイチゴの香りが添えられています。梅干菜を加えた客家ピザは、ほかの場所では味わえない美味しさです。このほか湖畔花時間では地底から温泉を引いており、温泉水は希釈や過熱を経ずに摂氏52度の高温に達します。自然環境の中で温泉に浸かる面白さを楽しむことができ、全身を温泉に滑り込ませる快適さを体験できます。

湖畔花時間の看板メニュー --焼きイチゴのビール鶏

山野の中の5つ星料理

民宿「楓葉地図」は馬那邦を見下ろすのに最良のロケーションにあります。広々として開けた視野からは雲海が見えるだけでなく、夕日を観賞し、夜空を観察できます。天気の良い時には遠く台中港、大肚山の望高寮を眺めることができます。この場所は山林に囲まれているため、ハイキング、登山だけでなく、夏の世のホタルと秋冬に山に満ちる紅葉を楽しむこともできます。体験し尽くせない自然の景観と生態があるのです。オーナーが5つ星ホテルの調理技巧を使って創り出す料理も、見逃せません。例えば紅麹に付け込んだチキンステーキ、客家の桔醤(柑橘ソース)と組み合わせた魚のステーキ、香椿ソースをかけてトマトとチーズなど、客家の伝統的なソースや食材を地元の農家の野菜や果物と結びつけ、新たな風味の料理を創造することで数限りない称賛を勝ち取っています。

楓葉地図では雲海、星空を観察できる素晴らしい景色の展望を擁しています
(提供:馬那邦レジャー農業エリア)