軟埤坑レジャー農業エリア

小さな渓流が四季の自然の美しさを歌い上げ、木々は渓流による潤いを得てさらに深い緑となる。純朴な軟埤坑は農村の人情味があふれ、のんびりとした一コマがここでは静かな時の中にあります。

軟埤坑レジャー農業エリアには軟埤坑渓がとうとうと流れています。豊かな水源は河岸の作物、渓流の中の魚やエビを育み、地元の生態に豊かな面持ちをもたらしています。「軟埤坑」の名は、地元の先人たちが労働に励んだこと、ともに苦労しともに楽しんできた過去を訴えかけてきます。かつて先人たちは灌漑を引くために、石を積み重ねて池にしました。しかし大雨がもたらした奔流により、石はまるで豆腐のように押し流され壊れてしまいました。先人たちは一致団結して協力し、再度切り出した石を修復しました。これが「軟埤」の由来です。客家の人々は渓流を「坑」と呼ぶため、渓流は「軟埤坑渓」と命名されました。省道台8線から慶福街へと入り、軟埤坑渓沿いに進めば、果樹園、天梯登山歩道、糯米橋、親水公園などの観光スポットが探し出せます。果物狩りであれ、ハイキングや冷泉に浸かるのであれ、どこでも自然の風景を心行くまで楽しみ、果物の香りが取り巻き、無限の創意を発揮することができます。

「情人谷果樹園」では甘柿、樹葡萄(ジャボチカバ)、オレンジ、甜筍などの農作物を栽培しています。オーナーの池清輝さん夫妻は土地を愛する心を胸に抱き、除草剤を使用せず安全に一致した農薬を使い、心を込めて野菜や果物を栽培しています。多くのなじみ客が情人谷の甜筍の虜となっています。さらには事前に竹の中で選び指定し、池清輝さん夫妻に残しておくよう頼みにやってきます。収穫の季節になると、新鮮なタケノコを刈り取って家に持って帰ります。池清輝さん夫妻は自家製の甘酸っぱく味を際立たせる「山桔醤」も作製しています。客人がゆでてしっかり冷やした甜筍につけるために提供しており、彼らのお客をもてなす心を表現しています。10月から11月上旬に情人谷に来れば甘柿を収穫できます。11月下旬から12月には、オレンジが登場する季節です。どの季節に訪れたとしても、山の泉の池に足を浸す面白さを楽しむことができ、池清輝さん夫妻の心のこもったもてなしを感じることができます。

「心禾園」は台8線の谷関方面への道の上に位置しています。木を愛し、大切にするオーナーの詹徳昌さんは、一面の原始のクスノキの林を残し、果樹と共生させています。詹徳昌さんは感じ入るように「木を切るのは数分で済むことですが、樹がこんなに大きく成長するのには、非常に多くの時間がかかるのです。」と述べています。詹徳昌さんの家は代々農業に従事しており、果物の栽培技術を把握しています。イノベーションに長けた詹徳昌さんはビワの木を園内でニックネーム「怪獣ビワの木」と呼ばれている果実へと改良しました。一般のビワの大きさの3倍以上あり、甘さの面でも優れ、非常に果汁が多く、観光客がその名を慕い集まってきます。ビワの他にも詹徳昌さんは梨、甘柿を栽培しており、旬の時期に訪れれば、果物狩りの楽しさを体験することができます。

軟埤坑レジャー農業発展協会は「休日果物市」を設立しました。地元住民の信仰の中心である天公廟の隣に位置しています。館内では地元の農産物と特産物が展示販売されています。山桔醤、柿酢、干し筆柿などすべて人気の手土産です。東勢地区の高接梨はかつてすべて輸入された梨の枝に接ぎ木する必要がありましたが、5、6年の研究開発後、軟埤坑で輸入された梨の枝を必要としない「如意」が生産されるようになりました。如意は薄い黄色の外観で、形はリンゴに似ています。汁が多く爽やかな甘みがあり、喉を潤してくれます。このほか、地元のフルーツの旬が次々とやってきます。秋には柿で、冬にはオレンジ、そして春のビワ、桃、スモモなどです。週末の休日前に来たのなら、地元農家がここでブースを開設しているのを見ることができます。季節の果物と農産品を展示販売しており、どれも新鮮で優れた品質です。