田園の中をくねくねと続く小道をたどって行くと、「禾光牧場」、すなわち各所に名が知れ渡っている「羊咩咩（メーメー）的家」に自然にたどり着く。「禾光牧場」の経営はすでに20年以上に及び、飼育されている羊の数は400頭以上に増えてきた。搾乳は毎日朝と晩の2回で、田媽媽（ティエンママ）のメンバーたちにより様々な羊乳製品が生産されている。
女性経営者の林秋香（リン・チョウシャン）さんによれば、「ここの羊乳は新鮮で、まろやかで、飲むときに羊の臭みは感じられない。」まず羊たちの母親となり、後から田媽媽のメンバーとなった林さんは、「若いときは資金が足りなかったが、夫は畜産業に興味があった。そこで、羊5頭から羊乳の配達を始めた」と述べている。
農場のわきには6ヘクタールの牧草地があり、農薬を含まない100%純粋の牧草汁を生産できる。牧草汁は牧草そのものの味を満喫でき、新鮮で、栄養価が高く、健康にもよい。狼尾草（チカラシバ）の汁を使って作ったグリーンの牧草饅頭（マントウ）は葉緑素を豊富に含んでおり、牧草のすがすがしい香りを楽しめる。
ここで最も興味深いのは出し汁に羊乳を一定の比率で混入した羊乳火鍋である。路竹郷農会特産の野菜やキノコ類を加えれば、乳白色のスープに食材の自然な甘さが溶け出し、羊肉のスライスをくぐらせて柔らかく食べられるスープとなる。
平日は団体予約のみ受け付けており、休日は一般に開放される。大人も子供も牧場で小羊にミルクを与えられるだけでなく、牧草を食べたり、羊乳を搾ったり、メス羊の美人コンテストや休日の親子自然教室に参加したりできる。遊び疲れたら、牧草で作ったおやつと一緒に新鮮な羊乳を味わってほしい。羊乳と牧草の栄養とおいしさを堪能できる。