台東県知本温泉区の入口に位置し、15ヘクタール近くの敷地を誇る東遊季温泉休暇村は、知本地区最大で、最も充実した温泉スパエリアを備えているだけでなく、最近では、蝶の生態エリアの復元、台東特有のワラビ類の栽培、昆虫の生息地の造成、ゲートボール場の開発といったヘルスケアリゾートのコンセプトを経営理念に取り入れてきた。
現在、東遊季農民会館は合計38の部屋に加え、26のリゾートコテージと22の風呂付きコテージを備え、300人ほどの宿泊客を収容できる。また、教育やトレーニング用に使える会議室も併設されている。設備の充実した温泉エリア内には、大浴場、水遊び用プール、プール、サウナ、スチームバス、スパプール、アロマバス、遠赤外線サウナバスといった最新の設備がそろっている。レクリエーションエリアには広大な芝生や健康歩道などが含まれており、観光客は静かな谷間を自由に散策したり、森林浴を楽しんだりできる。
東遊季養生美食餐館
台東の知本は有名な温泉地で、敷地面積が10ヘクタールを超える「東遊季温泉休暇村」は温泉地区で唯一の田媽媽(ティエンママ)の薬膳レストランである。東遊季の敷地は広大で、開けた緑地でゲストは思う存分リラックスできる。温泉の泉質は評価が高く、露天風呂では満天の星を眺めながらゆったりと湯につかれる。
田媽媽のメンバーで60歳台の廖阿妹(リャオ・アメイ)さんはアミ族の原住民で、10年以上前からレストランで働いている。廖さんは原住民の伝統的な主食である「阿拜」(アバイ)を巧みにメニューに取り入れた。阿拜は炊いたもち米(またはアワ)をこねて団子状にしてから、塩漬け豚肉を加え、内側をルリホウズキの葉で、外側をゲットウの葉で包み、最後に煮るか、蒸して処理した料理である。他の米料理と同じで、かめばかむほど、香りが立ち、山の味を堪能できる。
細かく切ったリンゴに魚醤と大きめのエビを加えて、リンゴの香りと甘みがエビにしみ込むように煮込んだ「果香粉絲蝦」は廖さん独自の創作料理である。食後に提供される「忘憂龍首湯」は、金針(きんしん)、骨付き豚肉、エリンギで出汁をとった甘いスープで、知本に来て温泉に入った後は、お腹いっぱい食べて体の中も外もリラックスしないと損だと思わせてくれる味である。
ここでは減塩、低オイルの調理方法が重視されている。「檳榔花拼盤」はビンロウの花、黒豆、洛神(らくしん)のたくあん漬けを冷たいままあえた料理で、ヘルシーで食欲を刺激する。これは普通ではなかなか食べられないメニューである。「南瓜東坡肉」は関山の金鑽豚肉をゼラチン状になるまで4時間煮込み、カボチャの器の中につめた料理で、やわらかいカボチャとゼラチン状になった肉が口の中で絶妙なバランスを演出する。