「元貝漁場料理舫」は台湾で唯一の海上の田媽媽（ティエンママ）で、1日を通して紺碧の空のもとでエメラルドグリーンの海の幸を楽しめる。田媽媽のメンバーである呉沛針さんの夫はもともと定置網養殖に従事していたが、最近、潮間（しおま）の生態の紹介、海上レストラン、網漁、堤防フィッシング、定置網漁体験といった一連のマリンアクティビティを統合した「元貝海鮮魚場生態園区」を企画し、都会の人たちが食事の前に一日漁師を体験できる機会を提供している。
潮間帯の生態では、潮が引くと、多くの巻貝が姿を現し、岩陰のバフンウニ、野生のサンゴ、ナマコ、カニなどが楽しそうに戯れる。員貝島は六角形の柱状節理構造の玄武岩で組成されており、見る人の目をとらえて離さず、だれもが驚嘆の声を上げずにはいられない世界有数の海食地形の絶景を備えている。
皆が総出で魚取りに励めば、夕食のテーブルには、カツオ、ケンサキイカ、アオリイカ、スギ、さらにはハタが上がるかも。陸揚げした魚は船上のレストランに直接送られて処理され、田媽媽のメンバーの巧みな手によりおいしい料理に生まれ変わるので、食卓までの距離が短縮され、新鮮な料理をリアルタイムで堪能できる。
空の色が暗さを増せば、夜の星明りのもとでごちそうを迎える期待が高まる。新鮮なケンサキイカ、カツオ、スギの刺身は最も新鮮な海の幸で、カキ、イカ、エビを使った海鮮粥はだれもが舌鼓を打つうまさである。
最後の圧巻のハタ漁場では、さわやかな海風を受けて、みな笑顔に変わり、海上での極上の体験を楽しめる。平底漁船に乗り、海風を受ながら、多数の星を眺め、海鮮料理のごちそうを味わえば、舌も心も満足感を味わえるだけでなく、海上での一日漁師体験の完璧なエンディングとなる。