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苗栗火旁龍

苗栗火旁龍
「火旁龍(パンロン)(註)」は、苗栗客家に伝わる元宵節独特の祭典であり、台湾龍舞を代表する祭りでもあります。1989年から毎年開催されている苗栗火旁龍シリーズイベントは、全国の注目を集め、いまや世界的にも知られるようになりました。もともと地方に伝わる伝統的なお祭りでしたが、現在では、元宵節の地方四大祭りの一つに数えられ、「客庄地区の十二行事」への仲間入りも果たしました。近年、苗栗火旁龍の祭典は、客家龍舞文化の重要な指標として扱われています。この祭典を苗栗客家の伝統や観光スポットと組み合わせ、苗栗客家の特色をPRすることにより、地元観光の振興や経済の発展、誘客促進を図っています。「苗栗火旁龍シリーズイベント」は、「龍の目入れと龍舞競技」、「民俗パレード」、「夜の火旁龍祭典」、そしてクライマックスの「龍を天に返すイベント」という4テーマに分けて行われます。この他、客家の特産品展示即売会など、毎年趣向を凝らした内容が織り込まれ、観客が楽しめるよう工夫されています。ここ数年、地方観光の国際化や国際環境資源の永続的発展に向けた取り組みが叫ばれる中、「苗栗火旁龍」では、民俗パレードや夜の火旁龍祭典に、国内外から演舞チームを招待し、合同ステージを繰り広げるなどして、観光発展を促しています。まるで海外のカーニバルを見ているような盛大な舞台ステージを是非お楽しみください。(註:火旁龍の火旁(パン)の字は、「火」と「旁」の二文字が合わさった文字で、客家語から由来しています。)