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蝶の観賞観光

蝶の観賞観光
世界にはメキシコの帝王斑蝶と台湾のルリマダラという二大越冬型の蝶の谷があります。メキシコの帝王斑蝶は温帯型の越冬蝶の谷に属し、海抜3000メートルの車などが到達できない山岳地帯にあります。気温の関係から彼らは集団で植物にぶら下がっているだけで、ほとんど活動をせず、静態観察するのみです。

これに対し、台湾ルリマダラは亜熱帯型の越冬蝶の谷に属し、海抜500メートル以下の山谷で生活します。雨が降っていない、もしくは曇りの天候であれば、彼らはほとんど毎日朝9時から夜5時まで活動します。彼らは「遅刻」もせず、「欠席」もしません。メキシコの帝王斑蝶と比較してみると、台湾のルリマダラ観察は気軽で自由に、かつ面白く、美しい光景が見られます。

蝶観察のベストシーズンは毎年11月から翌年3月までです。
11月に第一陣の先鋒隊がやってきて、その後、続々と数が増えます。2月以降はルリマダラが求婚や交配を行い、亡くなるものもいます。また拡散したり、移動の準備を始めたりするため、個体数は徐々に減少していきます。蝶を観賞するのに最も適しているのは12月から翌年の2月頃までと言えましょう。この時期は特産品の蜜棗の最盛期でもあり、フルーツ農園でのナツメ採集と組みあわせて蝶観察の旅に出かけることをオススメします。