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新竹縣

【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿

酷暑の夏に別れを告げると、涼しさ寒さが心に沁み入る秋と冬に入ります。微風が吹きはじめ、緑色の葉っぱの色がだんだん失せて、あたかも再生の準備をしているかのようです。秋や冬にはかならず新竹・新埔鎮をたずね、風城の季節の物産やゆっくりと快活な歩みを感じ、風に乗って、いい事、いい柿を見つけましょう!

新埔鎮は豊かで奥深い客家(はっか)文化を培っています。そのうち「3街6巷9宗祠」とよばれるエリアには、中正路、和平街、成功街等の6本の道、神社(廟)、祠(ほこら)、古い家が立ち並びます。その地域に伝わる話や特色的な産業が非常に豊富にあるため、魅力を感じた多くの人たちが、「柿」産業や文化、歴史を育てているその重要な街を訪れています。

新埔に「おいしい柿」ができたら、素早くチャンスをつかみ、さっそく農業トリップのエッセンスがつまった季節の旅行に出かけましょう!

いい事、いい柿の第 1 ステーション ▸ ウェイウェイジア干柿教育ファーム(中国語名:味衛佳柿餅教育農園)

毎年秋冬のシーズンになると、新竹には九降風が吹きます。「九降風」の「九降」とは、9月の霜が降りた後に吹きつける強風のことで、「新竹風」とも呼ばれています。

風に乗って、今回は「ダードゥンシャン・グリーンツーリズムエリア(中国語名:大墩山休閒農業區)」内にある「ウェイウェイジア干柿教育ファーム」を訪ねました。ここでは季節の干し柿を味わえるほか、柿を干す風景も観賞できます。干し柿おばさんの恥ずかしそうな笑顔もまた注目すべき素敵な画面です。

ファーム内に足を入れると、竹竿でつくった干し柿棚を見ることができます。棚の上の一つひとつの竹籠には皮を剥いた黄色の柿が盛られ、太陽の光を浴びながら「九降風」の洗礼を受けています。独特の「九降風」は、柿を自然に乾燥させる良きパートナーであり、これが新埔の干し柿を美味しくする秘訣なのです。太陽の光が注ぎこむ竹籠、干し柿場を行き交う人々。そのような美しい柿海の光景が目前にありました。

干し柿は、新鮮な柿を収穫後、皮とヘタを取り除くプロセスを経て、さらに何日も日干しして自然乾燥させ、やっとできあがります。よく見られる円形の柿(石柿、牛心柿)は約7日間日干しし、長く平たい形の柿(筆柿)は約12~14日の日干しが必要で、乾燥が終わってからほぼ1ヶ月の間、低温で乾燥させます。果肉に含まれる糖分は、水分が蒸発すると徐々に柿の表面からにじみ出て凝結し、「柿霜」となります。

【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「ウェイウェイジア干柿教育ファーム」-
「ウェイウェイジア」の干し柿おばさんの可愛い顔をはやく見にきて!
(写真:「ダードゥンシャン・グリーンツーリズムエリア」提供)
【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「ウェイウェイジア干柿教育ファーム」-
柿の収穫シーズンになると、柿を干している様子が当地の独特な風景となり、この風景を一目見ようとこの地を訪れる人々も多いです。
(写真:「ダードゥンシャン・グリーンツーリズムエリア」提供)
【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-干し柿-
シーズンの干し柿を口にして、干し柿最高のエッセンス「柿霜」をご賞味ください。
いい事、いい柿の第 2 ステーション ▸ 「ジンハン干柿教育ファーム(金漢柿餅教育農園)」

「柿」は、多くの人々が愛する果物の一つです。干し柿を味わうときに、目が知らずと干し柿外側の白い粉に行ってしまい、その白い粉をカビと勘違いする方も多いですが、実はその白い粉は非常に貴重な「柿霜」なのです。柿を自然乾燥させるプロセスで、柿に含まれる糖分が外側ににじみ出て、表面に結晶として形成されたのです。

「ジンハン干柿教育ファーム」は現在三代目に受け継がれています。伝統的な三合院と呼ばれる建物のレンガの上に一本一本の竹を使って柿干し棚をつくり、その上に置かれた一つひとつの竹籠に、丸い柿が順序よく並べられています。日が当たると同時に、日光は竹籠を通り抜け、光を受けた竹竿は美しく輝きます。ここを訪れた方々は、絶対にこの最も天然な柿干し風景を見逃さないでください。

【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「ジンハン干柿教育ファーム」-
古めかしい色と香りの建築物,最も伝統的で天然の柿干し
(写真:「ダードゥンシャン・グリーンツーリズムエリア」提供)
【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「ジンハン干柿教育ファーム」-
「ジンハン干柿教育ファーム」を訪れたなら、どうかシーズンの干し柿を食べ損なわないようにしてください!
(写真:「ダードゥンシャン・グリーンツーリズムエリア」提供)

シーズンの干し柿を味わえるほか、手作り柿染めも忘れないでお楽しみください。純白の帆布生地のバッグに絵柄の型を置き、一筆一筆ゆっくりと柿染剤を塗っていきますと、世界でたったひとつの手作り帆布バッグができあがります。

【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「ジンハン干柿教育ファーム」-
柿干しの美しい光景を堪能できるほか、柿染めの魅力も体験できます。
(写真:「ダードゥンシャン・グリーンツーリズムエリア」提供)
いい事、いい柿の第 3 ステーション ▸ 「シンプー柿染坊(中国語名:新埔柿染坊)」

同じく新埔鎮に位置する「シンプー柿染坊」は、その名のとおり柿を染色剤として、特色ある布に染め、製作し、多くのカルチャーオリジナリティのある商品を生み出してきました。それには、衣服、バッグ、関連する小物等があり、この地を訪れる人々も自ら柿染めをする体験活動に参加できます。ローカル産業の特色とエデュテインメントを結合させた場所とも言えるでしょう。その独特なおもしろさは、柿の汁の成分にあり、染めた布を日光に当てることで色の濃さがはっきりし、図案もはっきりします。6~7分の熟した柿が最適ですが、緑色の熟していない柿を使ったならば、しぼった汁は緑色です。このように柿染めは、「太陽染め」との美しい誉も得ています。

【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「シンプー柿染坊」-
大人にも子供にもぴったりの柿染め体験では、さまざまなカルチャーオリジナリティのある柿染め小物をつくることができ、「太陽染め」の魅力を感じます。
(写真:「シンプー柿染坊」提供)

「柿染坊」では、染めた布製のカルチャーオリジナリティあふれる小物がたくさん販売されています。布は純白の布を柿染め剤を使って染め上げ、約7日の日照日を経て完成したものです。色彩は日干しすればするほどはっきりし、見た目が素晴らしくなり、まさに「太陽染め」という美しい名そのものです。

「柿染坊」内のカルチャーオリジナリティあふれる商品は多様性や特色のあるものばかりです。通常見られる帆布のバッグ、小さな枕、小銭入れ等の生活用品のほか、「柿染坊」内の「ハオスー駄菓子屋(中国語名:好柿柑仔店)」には、昔こどもの頃に食べた、のし梅、ドライパイナップル等の歴史ある駄菓子が陳列されています。これらの駄菓子はなんと、すべて柿染めの生地や反物を用いて一針一糸ごとに縫って作られた非常に精巧な本物そっくりの作り物なのです!

【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「シンプー柿染坊」- 
布をつかんでシワをつけたり糸で結ぶことで、柿染め後に独特な円形の美しさが現れることが期待されます。
(写真:「シンプー柿染坊」提供)
【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「シンプー柿染坊」-
「ハオスー駄菓子屋(中国語名:好柿柑仔店)」では、昔ながらの思い出や記憶が表現されています。柿染めで作られた子供時代の懐かしい食べ物、小物によって、昔の思い出を再現し、受け継いだ柿染め技術を伝えていきます。
【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「シンプー柿染坊」-
柿染めのカルチャーオリジナリティのある生活応用小物:専用のデザインやキャラクターの絵をつける、常に携帯できる小銭入れ
(写真:「シンプー柿染坊」提供)
【シーズン到来、忘れないで】柿編(一):微風に乗って見つけるいい事、いい柿
-「シンプー柿染坊」-
扉を開いた瞬間、訪れた人たちから驚嘆の声がもたらされます。柿染めのおもしろさはここにあるのです!
(写真:「シンプー柿染坊」提供)

早く来て!新竹・新埔(シンプー)の美味しい柿を味わい、体験し、黄金の柿の海の魅力を感じとってください!