「どれぐらいの大きさって、ここから見渡せるのが全部そうだよ。」
樹生(シュウシェン)ワイナリーのオーナーである洪吉倍(ホンジーベイ)はこちらからの問いかけをからかうようにそう答えた。確かに、樹生ワイナリーから下に広がる一面のブドウ園はすべて同ワイナリーの畑である。樹生ワイナリーはブドウ栽培の面積が広いだけなく、50年以上の歴史を備えており、早くからワイン醸造に進出した老舗ワイナリーの1つである。
メディアの報道によれば、樹生ワイナリーが生産した「埔桃酒」というワインは国際的品評会で金賞を6回、銀賞を7回受賞したことがあり、フランスのミシュランレストランが認めた台湾最初のワインでもある。ワイン好きであれば、こうした結果を知って、樹生ワイナリーに一度は足を運んでみたいと思うに違いない。
ワイナリーを訪れる観光客はブドウ園の中を見学できるが、ブドウ狩りはできない。というのも、樹生ワイナリーのブドウはワイン醸造用の種類が主体で、そのまま食べるには適していないからである。オーナーの後をついて傾斜地を降りて行くと、緑色の透き通ったブドウがブドウ棚にぶら下がっているのが目に入る。これらのブドウ棚はどれも我々の年齢よりも古く、台湾のワイン産業の発展を静かに見届けてきたに違いない。
緑色の透き通った大粒のブドウを見たいなら、7月半ばに同地を訪れるとよい。その頃になれば、ブドウが熟し、摘み取りが開始され、果樹園は非常にきれいな風景となる。ブドウ狩りはできなくても、ワイナリーの見学はできる。農業委員会、農糧署、農会、専門家などから長年指導を受けてきた樹生ワイナリーには非常に優れた設備がそろっている。説明を受ければ、ワイン醸造の方法や工程をすぐに理解できる。フランスから輸入された酒桶がたくさん積まれているのを目にすると、台湾の誇りを目の当たりにした興奮で心が思わず高揚する。
ワインに興味があれば、友人を誘って樹生ワイナリーの見学を申し込んで見るようお勧めする。グループ旅行であれ、家族旅行であれ、この地を訪れれば台湾ワインの魅力を知り、醸造工程を理解できる。帰路につく前に、気に入ったワインを買って持ち帰るのを忘れないでいただきたい。他の場所では手に入らないので、買い忘れると、また引き返してこないといけない。
台中市外埔区六分里水頭二路8号(醸造所)
台中市外埔区六分里月眉西路588号(店舗)
電話:04-26833298
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