東部地区の素晴らしい天然環境により、機能性食材の宝庫です。「天国から来た果物」ナンバンカラスウリと「料理界のルビー」ローゼル、「宇宙飛行士が食べたスペシャルな食物」台湾アカザなどがあります。その他にはアワ、ターメリック、苦茶油、紅薏仁なども含まれています。
強い日差しのもと、それぞれの手に1個づつの「天国から来た果物」。
スケジュールのご紹介
1日目は鹿野を訪問します。参加者はローゼルの手摘みと自分自身の手によるパンナコッタづくりを通して、実際に産地から食卓への概念を体験し、夕食にはさらに一歩進んでみんなで12種類の機能性食材を使ったDIYでディナーを作製します。
2日目には台東市に向かい、ナンバンカラスウリの果樹園を訪問します。ナンバンカラスウリ狩りの楽しさを体験します。さらに果物農家がその場でナンバンカラスウリの処理方法を紹介し、ナンバンカラスウリのシャーベットを作り楽しみます。午後には台東製糖工場の向かいにある友信創新実験室で「食材のおみくじイベント」が開催されます。イベントの現場ではエコロジーシェフ「味探しのハンター Lisa」を招き、地元の食材を通したレシピのと料理の変化をシェアし、1度で台東の各種の優れた機能を持つ食材を知ることができます。
鹿野農遊楽園でローゼルを手摘みする
日焼け防止と虫刺され防止のために、袖にはアームカバーと斗笠をかぶり、さらに客家伝統の花布を斗笠の上にかけてあごで縛ります。手には台湾のLVとも呼ばれるビニールバッグを手に、ローゼル摘みに出発です!
饗嚮台東 手作りのローゼルの蜜漬けとフレッシュなパンナコッタ
凝固したミルクゼリーにローゼルの蜜漬けを加えれば、真っ赤な酸味と甘さのローゼルに柔らかく滑らかなパンナコッタは本当にぴったりマッチします。
嘟嘟好民宿で機能性食材を使った夕食DIY
鹿野農遊楽園の田蜜蜜食楽園では、生産地から食卓への概念を融合しています。民宿のオーナーは機能性食材を結び付けたメニューをデザインしています。イベントの参加者は異なるDIY料理のエリアを囲み、ある人は野菜の葉と食材の処理を、ある人は適時に桶子鶏(丸鶏のドラム缶焼き)に薪をくべています。
康楽鼓掌農場 ナンバンカラスウリの手摘み
康楽鼓掌農場は台東市康楽里に位置しています。家族で農業に従事してからすでに50年の時が過ぎています。ここでは1畝の田畑のどれもがゼロから始まりました。すべて1代目の郭良おじいさんの手で作り上げられたのです。今日すでに三代目の青年農家である郭明哲さんに受け継がれ、お爺さんが苦労して耕した果樹園と田畑を護っています。
自身も第4回百大青年農家である郭明哲さんは、兵役完了後に中国に仕事で渡りました。2014年家族の健康状況の問題から、離職して台湾に戻り家業を継ぐこととなりました。現在ナンバンカラスウリを栽培してからすでに3年の時が過ぎています。台東区農業改良場の指導のもと、豊富なナンバンカラスウリの専門的知識を蓄積してきました。各県市のフェアや大型の展覧会への参加を通して、企業化経営によるナンバンカラスウリをより多くの方に知ってもらえることを期待しています。
ナンバンカラスウリは欧米などで「天国から来た果物」と讃えられています。このためまたの名を「天堂果」とも言い、国際的な健康食品市場で深く愛されています。多くの台湾の人々はナンバンカラスウリをよく知りません。ただしこれは本物の、台湾の原生種なのです。ナンバンカラスウリの俗名は「刺苦瓜」とも呼ばれる苦瓜の近親であり、種を天日で乾かした後には伝統的な漢方薬「木虌子」となります。ナンバンカラスウリの果肉のように見える部分は実は仮種皮なのです。オレンジレッド色の仮種皮には豊富に様々な種類のビタミンとニコチン酸が含まれています。このほか特別なのが高い含有量のリコピンとβカロチンです。アメリカ農業部の研究によると、仮種皮のリコピンの含有量はトマトの70倍、βカロチンの含有量はニンジンの15倍で、どれも視力のケアに非常に優れた栄養成分です。
康楽鼓掌農場でナンバンカラスウリ料理の展示、ナンバンカラスウリ饅頭/スムージーを楽しむ
デザートを食べた後には、ナンバンカラスウリを食材として使うのに一番頭の痛い仮種皮の処理方法を紹介してくれます。手軽で簡単にナンバンカラスウリを料理できます。
その後の処理手順では、赤い仮種皮と切り分けた果肉をミキサーに入れて攪拌する必要があります。とろ火で沸騰した後に冷却保存すれば、料理に取り入れたり、スープストックやジュースとして使用できます。時間的な関係から、直接処理されたナンバンカラスウリのピューレでスムージーを作りました。暑さを解消してくれる美味しさです。
七里坡紅藜養生料理 機能性食材による創作料理
七里坡紅アカザ養生料理は台東地区のレストランの常勝軍です。同時に数少ない機能性食材「タカサゴムラサキアカザ(紅藜)」を使用した料理が90%以上の養生料理のレストランでもあります。また「地元の旬を食べ、地元の食を地元で用いる」と「低温調理法・Sous Vide 真空調理法」の2つのアピールも、リピート客が絶えることがない原因なのです。
友信創新実験室 小規模農家ブランド展
台東の地元の小規模農家ブランドである饗嚮台東、紅藜先生、源点駅站、自然主義農園、七里坡紅藜養生レストラン、布拉谷社会企業社などを招待して共同で参加しています。地元の機能性作物「ナンバンカラスウリ、ローゼル、台湾アカザ、アワ、ターメリック、苦茶油」が紹介され、その場で購入できます。
友信創新実験室の料理劇場、シェフの創作料理ショー
イベント会場ではエコロジーシェフ「味のハンターLisa」さんが地元の食材で、レシピを変化させた料理をシェアしてくれました。また地元の人々による料理劇場での公演と、食材の役割のイラスト展を組み合わせています。「生産、生活と生態」を結び付けることで、1度に台東の様々な種類の優れた機能を持つ食材を知ることができます。