雅育(ヤーユー)レジャー農場の名称は1代目のオーナーの名前に由来する。現在の経営者の頼偉志(ライウェイチー)はブドウ園の2代目であるだけでなく、ドイツ留学帰りのワイン研究の専門家である。ドイツ留学を終えて台湾に戻った後、台北の有名ホテルのソムリエになったが、その後彰化に帰って家業のブドウ園を引き継ぎ、民宿の経営も始めた。頼偉志は台湾でも数少ないワイン専門家で、ブドウ栽培、ワイン醸造、レストランのソムリエなどを経験している。また、高雄餐旅大学と大葉大学のワイン課程で講師も勤めており、台湾でも10本の指に入る経歴の持ち主である。したがって、雅育レジャー農場を訪れた際の最も貴重な体験となるのは、台湾でよく見かけるワインのテイスティングを頼先生にお願いし、先生からワインに関連した知識を教えてもらうことである。 圖說:頼偉志は生産、醸造、レストランでの接客といった実務経験を備えたワイン専門家である。 ヨーロッパのワイン文化を学んだ頼先生は、ワインは何か重要な出来事がある時に限って味わうものではなく、日常の飲み物だと考えている。テイスティングの過程では、ワインを味わう方法に加え、産地の異なるワインにはどのような特徴があるか、またどのワインにどの料理が合うかなどが説明される。民宿に宿泊するゲストであれば、自然と多くのワインをテイスティングするように勧められる。農場には、頼先生と交流して知識を深めたり、疑問を解決したりするためのワイン好き専用の宿舎も用意されている。 圖說:専門家と一緒にワインを飲めば、多くの収穫が得られる 頼偉志は果樹園を継承後、農業技術を駆使して、甘さやサイズだけでなく、品質や単価を向上させてきた。また、ブドウパスタ、ブドウジュース、ブドウゼリーといった製品の開発、体験イベントのプロモーション、彰化大村唯一の民宿の経営などにより、農業の付加価値サービスの発展に努めてきた。ブドウ園は民宿の後ろに位置ししている。訪問当時は周りをネットで囲まれた室内のブドウすべてに袋がかぶせてあったので、白一面の景色が広がっていた。半月も経てば収穫の時期を迎え、収穫時は壮麗な風景が想像される。ブドウ狩りの前に、最も重要なのは説明される注意事項に最後までしっかり耳を傾けることである。ブドウ狩りで最も怖いのはぶどう棚をうっかり切り落としてしまうことだ。翌年の収穫を左右する恐れがあるので、うっかりミスは許されない。ブドウ園の中では作業がテキパキと進められていたが、こちらの質問すべてに快く答えくれ、かぶせてあった袋を破ってまで直接説明してくれた。頼先生は教室で教えていた経験があるため、どんな質問にもすらすらと応対してくれた。また、難解な理論も例えを使って分かりやすく説明してくれたので、何の問題もなく理解できた。雅育レジャー農場のブドウの宿はヨーロッパの庭園のような風格を備え、庭には多数の樹木が植えられている。ヤハズカズラの棚の下に座ってそよ風に吹かれると、自然とリラックスした穏やかな気持ちになれる。収穫の時期の午後、農場に来て、ぶどう狩りやテイスティングを楽しみ、おしゃべりに花を咲かせてみてはいかがだろう。 圖說:成熟が近い現在変色中のブドウ。ブドウの収穫期は6月から8月、予約すればすぐにブドウ狩りを体験できる。 圖說:緑に覆われた広い庭園。 圖說:民宿には2人、4人、6人用のカントリー風のシンプルな部屋が用意されている。 圖說:ドイツ語とラテン語で書かれた小さな飾り看板 雅育レジャー農場 住所:彰化県大村郷貢旗村旗興路二段328号電話:0972-318698、0937-680691ホームページ:http://www.ikuvineyards.com/