農耕および冷蔵技術の進歩に伴い、農業では生産を調整する技術の利用が進んでいる。台湾ではほぼ年間を通じてブドウを食べられるが、6月から8月がその最盛期となる。甘くてジューシーかつ新鮮なブドウに目がない方はその時期を見逃さないようにしていただきたい。 奈米(ナノ)レジャー農場オーナーの黄錫偉(ホワンシーウェイ)はナノ単位で繊細なブドウ栽培を目指し、ブドウ栽培に必要な知識を真剣に学びたいという願いを込めて、農場を「奈米(ナノ)」と名付けた。以前は教職の仕事をしていた彼はブドウ農家の二代目で、20数年前に家業のブドウ園を引き継ぐことを決意し、その後の長年の経営で、今の評判を確立した。品質を重視し、摘み取り体験を提供する観光事業に力を入れているので、ブドウ狩り体験を希望する海外のゲストから指名されることが多い。 圖說:奈米レジャー農場 ブドウの摘み取りにはコツがあり、入園前に摘み取りに関する説明をよく聞く必要がある。オーナーが説明を聞くことを入園者に厳しく求めるのは、ハサミを入れ間違えるに2秒とかからないが、その2秒が来年のブドウの収穫にはかり知れない影響を及ぼすことになるからである。ネットカゴを携えて果樹園に入ると、たわわに実ったブドウが目に飛び込んでくる。赤紫の果実が温室のブドウ棚いっぱいに整列し、ロマンチックな雰囲気を醸し出している。枝の上のブドウの表面には果粉と呼ばれる白い粉がついているが、それはネットでうわさされているような農薬ではなく、果実が新鮮で糖度が高いという証拠なので、小麦粉などを使って洗い流す必要はない。 圖說:インスタヴ映えする、たわわに実ったブドウ 果樹園は無農薬農法を採用しているので、摘み取ったブドウは簡単に水洗いするだけで、そのまま食べられる。有名な検査会社の無農薬検出報告書が掲示されているが、実際に現地を訪問して、ブドウを摘み取ってすぐに口に入れるオーナーの姿を見れば、無農薬を疑う余地はない。農場内にはイチジクもある。干しイチジクは見たことがあるが、新鮮なイチジクは食べたことがない。新鮮なイチジクはとても大粒で、口に入れると甘味と果実の香りが口いっぱいに広がる。一度食べれば必ず好きになる味だ。イチジクは予約ですぐに完売するので、1つだけ購入するのは難しい。割ったイチジクの写真を撮らせてほしいとオーナーにお願いしなかったなら、このおいしい食べ物にありつけなかっただろう。 圖說:左が巨峰で、右がハニーレッド。ハニーレッドは宅配していないので、ブドウ狩りでしか味わえない。 圖說:イチジクは予約ですぐに完売するので、お金を積んでも購入できない。 最盛期は6~8月で、数人のグループからブドウ狩りを予約できる。また、団体客の来場も非常に歓迎されており、農場では食事のサービスも提供している。ブドウ狩りの旅にすぐに出かけてみよう。 圖說:農場オーナーの黃錫偉は環境にやさしい無農薬農法をブドウ栽培に採用している。 圖說:農場では団体客も受け入れており、食事も提供されている。 圖說:4キロのブドウから1キロの干しブドウしか作ることができない。物を見る目のある人はみな1袋持って帰ることを知っている。 圖說:毎年、自費で無農薬検査を実施している。 奈米レジャー農場 住所:彰化県大村郷南勢村南二横巷8号電話:04-8539810、0919-327075ホームページ:http://0919327075.tw.tranews.com/