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泰安温泉区

泰安温泉区

車で絶壁に切り出された狭い山道をくねくねと上っていくと、突然視野が開けてきます。そこにある泰安温泉郷は、横龍山、鳥嘴山、虎子山に囲まれており、辺鄙ではありながらも大変静寂なところにあります。
温泉の源泉は鳥嘴山西北麓の渓流近くの山壁から湧き出でてます。1909年、タイヤル族が狩の途中で偶然発現した温泉で、日本統治時代には、ここに警察療養招待所が建てられ、「上島温泉」と命名去れました。のちに、蒋経国総統によって「泰安温泉」と改名されました。

泰安温泉郷は山林の奥深いところにあり、大自然の風貌が満喫できます。周辺には、渓谷の滝、断崖や絶壁がみられ、そして暖かな泉が岩の間を縫うように湧きだしています。また客家人とタイヤル族の文化が交じり合って生まれた地元独特の山菜料理も味わえ、グルメに温泉にと楽しめるスポットです。

泰安温泉区

客家料理
泰安温泉郷では、原住民タイヤル族と客家人が生活しています。そのため郷土料理の特徴は、伝統の客家料理とタイヤル族の調理方法が交じあった、独特の味にあります。山菜や福菜(からし菜の漬物)は、甘みがあってシャキシャキとしています。また山の幸としてイノシシ肉、川魚、キジバト、モモンガ、イチジクが料理に用いられ、バラエティーに溢れています。
客家料理は、「塩味、香り、油」が主に強調された味の料理ですが、現在では、ヘルシー志向にこだわり、薄味に仕上げているのが普通です。ぜひこの温泉郷にて、客家とタイヤル文化が融合した素晴らしい山の料理をお楽しみください。

◎泉質
弱アルカリ性炭酸水素ナトリウム泉
◎特徴
無味無色、滑らかな水質、入浴可