第1日：観霧国家森林遊楽区　第2日：雪覇国家公園

雪覇国家公園は台湾中部にあり、台湾で五番目の国家公園です。雪山山脈がその中心になっています。雪山は台湾第二の高峰で、「世界の奇峰」と呼ばれている大覇尖山はその山中にあります。山中には3,000ｍを超える山が数多くあり、登山路が最も多い山岳型の国家公園です。観霧や苗栗、武陵農場がそれぞれ登山口になっています。
雪覇国家公園の地理条件は玉山国家公園と似ていますが、玉山より海抜が多少低いです。鳥類が非常に多く、特に中海抜地帯の鳥類は公園内のいたるところで見かけます。園内では、世界で台湾にだけ生息する動植物や絶滅に瀕している動植物を見ることができます。台湾で面積が最大の玉山ビャクシン群や世界で雪覇にしかない慕華ホウセンカ、200万年前にはすでに地上に姿をあらわしていた台湾ササフラ、台湾クロクマ、台湾マスなどです。そのうち、台湾マスはヤマメとも呼ばれ、現在は武陵地区の七家湾渓から5キロほどのところに生息していますが、絶滅に瀕している動物として保護を受けています。
付近の観霧も素晴らしい観光地ですが、山地管制区に指定されているため、入山証が必要です。生態保護区に入るには、2週間前に保育課に申請する必要があります。この地区は年間にわたり、霧がかかっていることで有名です。大覇尖山を観賞するには最も適した場所であり、しかも必ず通らなくてはならない地点です。途中、森林散歩道が多数あり、樹齢2千余年の檜山神木や巨木群、滝などを見ながら登っていきます。日の出や四季折々の自然、高山に棲息する山鳥も多く、バードウォッチングに絶好の場所です。
自然生態観察のほかに、温泉の旅もお薦めします。新竹清泉温泉は炭酸泉に属し、無色無臭、皮膚病・リューマチ・関節炎・胃腸病・神経衰弱などのほかに、美肌や痩身にも効きめがあります。