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苗栗縣

子どもと共に余生を過ごせるよう願う。機能性食材に願いを託す平安小旅行

客家大院、浪漫台三線のほか、もっとクールで穴場ルートの新たな選択肢が「味蕾台六線」です。インテリ青年の小旅行やペット連れの家族の軽旅行であれ、寒露を過ぎて国慶節の後、秋が深まる前に、行くと決めたら涎の止まらない旅-穴場フルーツのユカンの旅へと向かいましょう。台六線上にある公館郷で、私たちの味覚で新たに苗栗客家の街を認識しましょう。

黄金小鎮レジャー農場エリアと穿龍老屋豆腐坊

台六線24キロ個所に到着すると、黄金小鎮レジャー農場エリアとなります。ここに来たなら、先に「穿龍老屋豆腐坊」で一碗、看板メニューの懐かしの味にがり豆花を食べましょう。台南七股の日干し塩田の天然のにがりと台湾産の遺伝子組み換えでない大豆による豆乳で作製されています。
時間に余裕があるなら、事前に店に手作り豆花体験を予約してください。本物の清々しく柔らかな豆花を体験できます。1口ごとに喜びと驚きがやってくる、台湾産の大豆が楽しめます。

穿龍圳歩道での散策・Me棗居自然農園

穿龍圳は公館郷を貫く1本の灌漑用水路です。1840年に建設され、今なお生命の河として流れています。水源は公館郷の福基村から後龍渓の水を引き入れています。初期に住民は鍋をもって水路から水を汲み、家に持ち帰り飲んでいました。このため午前6時前には洗濯、おむつやおまるを洗ってはならない等の暗黙のルールがあり、「食水圳」とも呼ばれています。
穿龍圳沿いの引水道では、後龍渓からやってきた卵石が積み上げられた水道であることを見て取れます。魚やエビが休憩し隠れるために提供されており、まったく生物の寄り付かないコンクリート構造とは異なります。また公館郷は後龍渓の上流に位置しており、汚染されていない水源を取得するチャンスに比較的恵まれていることから、オーガニック栽培のチャンスが提供されています。Me棗居自然農園は、このような環境条件の中、台湾全土で有名となったオーガニックのベニナツメが育まれています。また村落全体のオーガニック作物の栽培する流れをもたらしました。

徒歩約20分の穿龍圳歩道の散策です。ここではのんびりと歩いたり、足を止めたりして鑑賞しています。

Me棗居自然農園の農園は石墻村に位置しています。四季に応じたオーガニック方式によりベニナツメ、ユカン、キクなど多元的な作物を栽培しています。寒露の後はまさにユカンの旬の季節です。「Me棗居自然農園」の責任者である陳淑慧さんと青年農家たちとボランティアによって設立された「猫裡小学団」による紹介で、近年の苗栗で復活した種であるユカンを知ることができます。
パーク内のユカンの果実はしっかりとしており、一般的な成人の方なら手を伸ばせばユカンの果実を採取できます。学齢前の子どもでも、枝葉の低く垂れている場所の果実に触れることができます。農園は土地に優しい栽培を理念としているため、親しい友人やご家族一緒に果物狩りの体験を楽しむのにとても適しています。
ユカンは口に入れると酸っぱく渋く、約数十秒後に次第に口の中にわずかな甘みの後味が広がり、イメージにある台湾フルーツの甘さとはきわめて大きな違いがあります。果物に振り分けられてはいますが、「寒」の性質の果物であるという特性もあって、台湾では少数の方が果物として食べています。

Me棗居自然農園は土地へのやさしさの理念により、心を込めて栽培し、台湾の珍しい果物ユカンをよみがえらせ栽培しています。

ユカンの蜜漬けと発酵液のDIY

農園のオーナーである陳淑慧さんと猫裡小学団のメンバーに率いられ、ユカンの果実狩りを楽しみました。砂糖を使いその場で蜜漬けと酵素ドリンクを作製します。作成過程で使用する道具と手順は非常に簡単ですが、時間をかけてビー玉大の果実を処理する必要があります。まさに親しい友人と「たわいもない話」をしたり、家族とハチャメチャなことを言い合うのに格好の時と言えます。

蜜漬けをその場で作ります。ユカンと砂糖の組み合わせは、酸味と甘さで飽きの来ない味わいです

きれいに洗った後のユカンは、まるでビー玉のように透き通った美しさです
樹重奏酵道自然農場

銅鑼と三義の間に位置する「Trreeo樹重奏酵道自然農場」では酵道自然農法による作物の栽培を行っています。草木の生命力の旺盛な農場では、三層に分けて多様化した作物が栽培されているのを見ることができます。最も高い一層目は甘樹(ユカンの木)、二層目はローゼル/コーヒーの木、三層目は茭白筍/ターメリックなどの背の低い植物となっています。これらの三層の立体的な作付けと、「Trreeo樹重奏」は三重奏の英語「trio」(three O)の同音異語と結びつけています。また創設者の范源龍さん(范パパ)の「original、organic、orchard」は、土地に優しい植え付け、人に優しく、また自分に優しいの理念へのこだわりを表しています。

范パパの樹重奏の理念は、木の種類の多様化と環境へのやさしさで体現されています(撮影:張家瑋)

范パパはもともと外国企業で無機物(化学品)の代理業務に従事していました。2008年突然の心臓病により、インドネシアからシンガポールへと運ばれ緊急で手術を受けました。台湾に戻った後、人生の歩みを緩める生活方法を考え模索し始めました。縁あって「廻郷オーガニック」を引き継ぎました。銅鑼新隆村ですでにオーガニック認証に通過し、管理された優れた土地だったのです。完全に農業に触れたことのなかった范パパは、土地に優しくまた栽培者自身に優しい農法を理解するため、特に日本の大仁農場にてMOA自然農法のフィールドと栽培方法を学び、またさらに自然農法への道を確定させたのです。

新たに生活のステップを調整した范パパは、かつて触れたことのない農業の領域へと足を踏み入れ、心を込めて自然農法を研鑚していきました。

大病を患った後の体は、ユカンの様々な副産物の中で健康のバランスを取り戻しました。このため范パパはユカンの栽培を選択したのです。ユカンの木は青く渋いの特殊な臭いがあることから、その他の害虫も特につきません。比較的大きな虫害はコーヒーの木につく蛾です。栽培して4年目の范パパと家族の模索期(壁にぶつかった時期)にそれは起こりました。コーヒーの木の蛾は木の幹に産卵することで葉が枯れ落ち、枝が折れ、果実も一緒に落ちてしまいます。当時范家の家族は自嘲気味に、これは神様が「自然に枝を剪定してくれたのだ」と言っていました。

後に范パパはエコな酵素による方法を探し出しました。天然の果皮と菜っ葉の発酵液を枝葉に噴霧し、土壌に混ぜ込めば、農場内の植物は十分な栄養を得られて虫害を防止できるほか、その他の昆虫や動物もこの土地で自由気ままに生活できたのです。このため生物の多様化と作物を層に分けて栽培されている農場内で范パパは「農場の土地は15%の昆虫を維持するだけで、生態のバランスを達成できるのです」と述べていました。また「永続的な愛情」はユカンと自らの人生の残り半分にパーフェクトな解釈と言えます。

樹重奏では永続的な環境の方法にこだわり、農園での害虫を除去すると駆除すると同時に生態系のバランスを保護しています

テントウムシ、センザンコウが農場を訪れます。大人も子どもも自由自在にリラックスして、林の間や木々が吹き抜ける風にゆすられて響く音、山林をとうとうと流れる渓流、蝉や鳥の鳴き声を感じることができます。自然の楽団が奏でる三重奏の中で、土地は再度自然による方式で人間の五感による体験をオンにしてくれるのです。

苗栗のユカンの食材小旅行で、生涯の平穏無事を願いましょう!