親子で楽しむ雲林でのエコロジーな旅
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雲林縣

親子で楽しむ雲林でのエコロジーな旅

雲林県浜海にある口湖郷は、養殖による豊かな漁獲があります。観光漁業、グリーンレジャー、食農教育などのスタイルを通して、台湾の人々にさらに農業と漁業の生態環境を理解してもらうだけでなく、家族旅行でのすぐれた選択肢となっています。
馬蹄蛤(ヤエヤマヒルギシジミ) 美味しくて面白い
西浜快速道路から台十七線に接続し、《金湖休閒農業区(金湖レジャー農業エリア)》観光客センターに到着後指標に沿って進むと、養殖池の中に建つ青い屋根の建物が見えて来ます。ここは主に紅樹蜆(ヤエヤマヒルギシジミ)の養殖を行っている《馬蹄蛤主題館》です。
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紅樹蜆(ヤエヤマヒルギシジミ)はマングローブの生態的種の1つです。いつも河口の淡水と海の水の交わる場所や、マングローブが集中して分布している泥の潮間帯などに生息し、固く厚い殻をもっています。形が馬の蹄に似ていることから、またの名を「馬蹄蛤」とも呼ばれています。もともとは絶滅危惧種でしたが、神農賞の受賞者である曾界崇氏の種を復活させる努力によりはじめて、この台湾最大の蛤類の保存に成功しました。
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《馬蹄蛤主題館》は3ヘクタールの敷地面積の養殖池エリアがあります。水深がふくらはぎまでの養殖池の中で「蛤を触りつつズボンを洗う」体験ができるほか、プラスチック製の筏に乗ったゆっくりとした楽しみを選ぶこともでき、じっくりと漁村の風情を味わえます。
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水で数分間蒸し上げるだけで、馬蹄蛤(ヤエヤマヒルギシジミ)は甘い汁と新鮮でおいしい肉質を味わうことができます。食用時にはかならずスプーンで取り出すことを忘れないでください。鄰の貝柱も一緒に食べられます。馬蹄蛤(ヤエヤマヒルギシジミ)の新鮮なおいしさを味わった後は、貝殻を使った手作り工芸品の鑑賞をお忘れなく。各種の精巧で可愛らしい動物の形と彩色したアート作品で、ユニークな蛤の貝による工芸を表現しています。
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台湾鯛(カワスズメ) 最良の自然のカリキュラム
台湾の国宝級の魚である「台湾鯛(カワスズメ)」はすぐれた呉郭魚(ティラピア)の改良種です。雲林県口湖浜海地区の養魚池では、大きな台湾鯛が水中を力強く泳ぎ飛び跳ねている姿がよく見られます。漁民たちの毎日の漁獲は3万斤(約1万8千キログラム)以上に達し、台湾の水産品の代表格とさえ言われています。
雲林県口湖郷の魚類生産合作社は地元の漁業の歴史と台湾鯛(カワスズメ)の生態を普及させるために、2015年に《台湾鯛生態創意園区(カワスズメ生態クリエイティブパーク)》を設立しました。台湾初の台湾鯛(カワスズメ)をテーマとした観光工場でもあります。パーク内で子どもたちから最も人気があるのは「台湾鯛創意楽園」にほかなりません。様々な相互コミュニケーション装置による音と光の効果と音声ガイドを通して、台湾鯛の生態、産業の運用方法と結びつきを詳しく理解できます。館内には可愛らしくお茶目な台湾鯛のマスコット「鯛王子」と「小尼」がデザインされ、子どもたちの学習への興味をさらに高めています。
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創意楽園のほか、《台湾鯛創意生態園区》ではさらにコラーゲンの紹介エリア、料理教室、魚屋とレストランなどのエリアが設けられています。特に「好鱻奇レストラン」は団体向け中華スタイルのコースメニューのほか、個人向けの火鍋やセットメニューが提供されています。パーク内の自家製の鯛の切り身、和風の皮の湯引き、甘露魚下巴(魚のあごの甘煮)、コラーゲンゼリーなど、どれもが見逃せない美味しさです。ここで親子一緒に遊ぶときには、ついでに台湾鯛(カワスズメ)のおいしさを楽しむのこともお忘れなく!
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烏魚子(カラスミ) 美味しく優れた食材
雲林県口湖郷は烏魚子(からすみ)の産地です。毎年10月から12月の旬になると、街のそこかしこで大きなからすみが「日光浴」しているのを見られます。店ではたくさんの人を派遣し、卵の取り出し、洗浄、レベル分け、梱包などの作業を行います。農業委員会が開催する「10大優質魚子」イベントで、雲林県が毎年チャンピオンとなるのも頷けます。からすみの色つやは赤みを帯びたオレンジで、食べれば歯に絡みきます。適度な塩加減の優れた食感こそ、からすみが最も愛される条件なのです。
からすみの加工は簡単に見えますが、実際に行ってみると学問のように非常に奥深いものです。塩の使用量は少なすぎても多すぎてもだめで、陽の光に晒す時間も経験により調整する必要があります。また十分に固く、乾燥していなければなりません。さもなければ簡単にかびたり変質したりしてしまいます。西部沿岸一帯では、ボラを捕獲してのカラスミ作りにすでに数百年の歴史があります。伝えられてきた経験談と現代の農業と漁業の発展と技術が結びついて、口湖のカラスミはさらなる品質の保証がされるようになりました。
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