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太陽餅

太陽餅

1911年頃、台中に魏清海氏さんという菓子職人がいました。彼は棍棒を用いて伝統的な麦芽餡入り中華パイを改良し、麦芽餡を黄金色のサクサクとした生地で包み込みました。丸くて平べったい見た目で、手のひらサイズ。そして、その姿が「太陽」に似ていることから「太陽餅」と名付けられました
甘くて美味しい麦芽餡入り中華パイである太陽餅は、きめの細かい食感が魅力です。かつては富裕層のデザートとして「細餅」と呼ばれていました。太陽餅を豆乳に浸すと、麦芽の甘さがより増し、食感がよりやわらかになると言う人もいます。こうすることで、年長者や子供たちも食べやすくなります。それゆえ、太陽餅は別名「泡餅(泡は中国語で“浸す”という意味)」とも言います。台中は太陽餅の発祥地であり、たくさんの老舗が集まっています。台湾中部を訪れた際に行楽客が必ず買って帰る定番のお土産となっています