
1917年に原住民卑南(プユマ)族が偶然知本温泉の源泉を発現したと伝えられています。のちに日本統治時代に大開発が行われ、のちに温泉療養所と公共浴場が建てられ、温泉文化が広まりました。日本撤退後は、民間の旅館経営者が相次いで開発を行い、次第に現代施設の整った温泉郷となりました。近年では、多くのホテルや旅館でSPAやバブルバス、薬草浴などが取り入れられ、温泉好きの方から水遊びやダイエットをされたい方まで、どなたでも満足できるようになっています。
台東県と市の豊かな農産品や水産品は、知本温泉郷のホテルや旅館で出される料理に季節の彩りをもたらしていることはいうまでもありません。また果物のバンレイシ(別名:シュガーアップル・釈迦頭)の祭りである「釈迦祭」とカジキ祭りはシーズン連続して行われることもあって、のちに台東の知名度が一挙に上がりました。この温泉愛好家に好まれる知本は、カジキとバンレイシの創作料理が味わえるところでもあります。