花蓮の羅山村まで遠路はるばる豆腐作りに来たのは、ここで使われる苦味のある食材は地元産で、台湾の他の地域で取れることはあまりないからである。また、羅山村は台湾で最初の有機村で、収穫される大豆はすべて有機大豆であることに加え、豆腐の製造工程を実際に理解して、食べて学習するという最高の食農体験が楽しめるというのもその理由である。最後に、最も重要なこととして、ここで作った豆腐はしっかりとした食感で、最上級の味わいを備えているからである。
手作り豆腐を作るのに必要な凝固剤には、にがりの他に、一般には「石膏」と呼ばれる硫酸カルシウムの2種類ある。羅山で使用されている天然のにがりは、海水から塩を作るときの副産物でも、店から購入したものでもなく、村内の泥火山から採取したものである。泥火山の水は酸性のため、農民は昔から豆腐を作っていたが、今では豆腐は富里を代表するメニューにまで昇格した。
豆腐を食べたいと思ったら、大豆を挽いて豆乳を作るところから始めなければならない。羅山大自然体験農家では、石臼を用意して、大豆の挽き方を教えている。豆乳ができた後、豆乳を煮続けて、にがりを加えてから、型に流し込むと豆腐が出来上がる。工程は簡単そうに見えるが、随所にノウハウが求められる。型から豆腐を取り出すときの顔はどれも期待に満ちた表情に変わる。羅山の豆腐が旨いのは確かだが、自分で作った豆腐なら味も格別である。
写真:雨の多い台湾は大豆の栽培に適していないが、品質にこだわった独自の大豆の開発に成功した。
羅山大自然体験農家
4人一組で豆腐を食べる場合、一人あたり350台湾元
電話:03-8821352
住所:花蓮県富里郷羅山村12鄰58号