台湾には米の名産地が多い。花蓮富里郷の有機米生産地の環境は日本からも認定されている。今回は富里に来て米を食べる機会はなかったが、富麗米の風味を楽しめるおこしの手作りにチャンレンジした。富麗米のおこしは思い出に満ちた美味しいおやつとなった。おこし作りに使用する食材は有機米で、地元で作られるおこしは品質を重視した菓子である。
「手早く、冷静で、正確」であることがおこし作りのコツである。最初のステップは麦芽糖を煮るときの火を止めるタイミングである。麦芽糖は水に落して塊になる程度まで熱してから、おこし種に加えて、手早く均一にかき混ぜる。ここで、地元産の梅に蜜漬けを加えると風味が一段とアップする。
かき混ぜるのに手間取ると、形を整える時間が足りなくなるので「手早くかき混ぜる」必要がある。麦芽糖が固まると、スイカ大のおこしができ上がる。おこしが固まらないうちに型に入れて、麺棒で手早く伸ばして圧縮し、包丁で切り分けると完成である。
最大の挑戦は時間の管理で、もたもたしていると失敗につながるため、大勢が忙しく手を動かしている。慌ただしくても、おこしが徐々に形になっていくのを見ると、期待と興奮で胸が高まり、自然に楽しい気分になる。これは、親子が一緒に手を動かして、楽しい時間を過ごせるだけでなく、おいしいおこしも味わえるイベントである。
富里農会ポン菓子体験
4人一組での申し込みが必要、一人150台湾元
電話:03-8821991
住所:花蓮県富里郷富里村中山路135号(台九線沿いの富里郷農会)