秋は柚子(ヨウズ、台湾では文旦を指す)の季節です。中秋節前後が柚子の収穫時期となるので、柚子は中秋節になくてならない果物になりました。地形や気候などの違いで、柚子の味は産地により多少異なります。苗栗県西湖の柚子は食べると蜂蜜のような味わいがあり、糖度は12度にもなります。産地に足を運び、採れたての柚子を味わい、独特の風味がある柚子コーヒーを飲み、柚子の木のオーナーになって、胡東休閒(レジャー)農業区での農村の風情を体験してください。
季節限定の柚子狩り
台湾では、柚子の収穫を一般に開放している果樹園はそれほど多くありませんが、苗栗県西湖には、義芳農場や多多龍有機農園など、手摘みの楽しさを体験できる果樹園があります。一般的に、柚子は大きなものではなく、「短い三角形の外観、つやがありきめ細かい模様、ずっしりとした触感」のあるものを選ぶとよいとされています。好みの柚子が見つかったら、手でつかんで軽く回すともぎ取れます。柚子園の果樹はほとんどが低木化されているので、木登りをしなくても、手を伸ばせば、簡単にもぎ取れます。
柚子を味わいには秘訣があります。柚子はもぎたてが一番おいしいわけではありません。収穫後、しばらく放置して「水抜き」すると、果肉が柔らかくなり、風味も増します
「神農賞」受賞の義芳農場
義芳農場オーナーの彭義芳(ペン・イーファン)さんは神農賞の受賞者で、人生の大半を果樹園で過ごし、豊富な栽培経験を有しています。果樹園には古木も多く、園内の龍眼(リュウガン)の木はどれも樹齢が100年近くに達しています。
柚子の木は雨が少なくて日当たりのよい場所での栽培に適しており、義芳農場は日照時間が長いという利点を備えています。この8ヘクタールの果樹園には、長年にわたる栽培で、文旦柚(ブンタン)、白柚(バイヨウ)、柑橘(オレンジ)、龍眼といった多くの樹木が育っています。水と土壌の保全に特別な注意が払われており、果樹の低木化が徹底されています。通常は背丈が高い龍眼の木も胸の高さに実を結ぶので、観光客でも簡単に収穫できます。
義芳農場では、8月から10月は龍眼、9月から10月は文旦柚、12月は白柚、10月から12月は甜桔(ティエンジュウ)、10月から12月は蜜柑(ミカン)や佛利檬柑(マンダリンオレンジ)、11月から翌年2月は肚臍柑(ポンカン)、美女柑(メイニュウカン)、三宝柑(サンボウカン)といった様々な種類の果物の摘み取りを旅行客に開放しています。興味のある方は事前に電話で予約してください。
有機栽培で安心の多多龍有機農園
多多龍有機農園は西湖郷龍洞村に位置し、有機栽培で一年中果物を収穫しています。1月から2月が桶柑(タンカン)、5月から6月が桃、7月から8月が梨、9月から10月が文旦、11月から12月が西施柚(シーシーヨウ)で、レモンは年間を通して生産しています。こうした果物に目がないなら、電話で摘み取りを予約してください。また、果樹のオーナーにもなれます。
義芳農場
電話:037-920715
地址:368苗栗県西湖郷龍洞村11鄰雷公崁9号
ウェブサイト:http://www.yifarm.idv.tw
Facebook:https://www.facebook.com/西湖鄉義芳農場-1665243297077035/
多多龍有機農園
お問い合わせ:張有清(チャン・ヨウチン)、張治榮(チャン・チーロン)
電話:037-922689、0916-727128
住所:苗栗県西湖郷龍洞村7鄰1-1号
その他の地域の柚子狩り情報
1. 宜蘭県中山休閒農業区 –三富休閒農場
◆9月摘み取り可能、詳細は公式ウェブサイトまたはFacebookを参照
◆電話:039-588690
◆住所:宜蘭県冬山郷中山村新寮二路161巷82号
◆公式サイト:http://bit.ly/2YNTbUA
◆Facebook:http://bit.ly/2YOBODd
2. 宜蘭県中山休閒農業区–内山休閒茶園
◆9月摘み取り可能
◆電話:039-581905、0910-173056
◆住所:宜蘭県冬山郷中山路688巷23号
◆公式サイト:http://bit.ly/2YLQK4Y
3. 基隆市瑪陵休閒農業区–金明昌休閒農場
◆9月初旬摘み取り可能
◆電話:02-24563667、0919-322856 張清波(チャン・チンボー)
◆Facebook:http://bit.ly/2YHgQ97
4. 彰化県鼻仔頭休閒農業区–古早雞休閒農場
◆10月下旬西施柚狩り可能
◆電話:0937-593169 楊(ヤン)さん
◆住所:彰化県芬園郷旧社村彰南路5段451巷36号
◆Facebook:http://bit.ly/2YS5LSO
5. 花蓮県舞鶴休閒農業区–興瑞文旦
◆8月下旬摘み取り可能
◆電話:0921-863379 游(ヨウ)さん
◆住所:花蓮県瑞穂郷温泉路一段268-3号
◆Facebook:http://bit.ly/2YJsosK
6 花蓮県東豊休閒農業区–彭家文旦
◆8月下旬摘み取り可能
◆電話:0972-838351 彭姿恵(ペン・チーホエ、Quby(クビー))
◆住所:花蓮県玉里鎮東豊里石岡1鄰11之1号
◆メールアドレス:qubypon@gmail.com
果樹の購入-柚子の木のオーナーになる
休みの日だけ農家になって農作物栽培の工程を理解したいのであれば、「果樹のオーナーになる」ことができます。人と果樹は単なる商売上の関係ではなくなります。果樹の成長期には、プロの農家が寄り添い、質問に答えるので、ゼロから収穫まで果物に直接関係できます。これこそ農業を心ゆくまで楽しめる最高の方法です。
果樹のオーナーになれるのは以下の農場です。
義芳農場
◆柚子の成木の購入費用は一本2万5千台湾元、300~360キロ収穫可能、管理は農業任せ
◆電話:0963-289820 彭(ペン、女性)さん 、0937-771026 彭(ペン、女性)さん、0912-393266 彭(ペン、男性)さん、037-920715
◆住所:苗栗県西湖郷龍洞村11鄰雷公崁9号
◆公式サイト:http://www.yifarm.idv.tw
◆Facebook:http://bit.ly/2Bi66HR
郷野伝奇休閒農園
◆有機柚子の木の購入費用一本1万台湾元,150キロの収穫を保証
◆電話:0955-418690 厳(イエン)さん
◆住所:苗栗県西湖郷湖東村9鄰埔頂17号
◆Facebook:http://bit.ly/2YEyKte
美満有機栽培農場
◆有機柚子の木の購入費用一本7,000台湾元から
◆電話:037-922912、037-922787、0921-636838 張忠志 (チャン・チョンチー、12:00-14:00、19:00-22:00のみ通話可能)
◆住所:苗栗県西湖郷龍洞村8鄰張屋15号
農村をめぐる旅-柚子山のハイキング
湖東休閒農業区には、面積が100ヘクタール以上もの山全体に柚子の木が植えられているため、「柚子山」と呼ばれる山があります。柚子の花は毎年3月に満開になり、淡い香りを周囲に放ち、純白な花の海となって人々を魅了します。中秋節前後に、柚子山のハイキングコースを訪れてみてください。柚子園をつなぐ産業道路は平坦な道なので、家族での外出に最高です。
農村をめぐる旅-湖東の田園風景
西湖の湖東休閒農業区を観光するなら、湖東村打鉄街にある「屋角珈琲」は外せません。そこには、地元の隅々まで知り尽くした人物がいるからです。カフェの邱美珍(チョウ・メイチェン)さんは30人を超える団体観光の場合でも、自由気ままな一人旅の場合でも、最高の提案をしてくれます。
観光情報を手に入れるだけでなく、看板メニューの「柚子コーヒー」を飲むのも忘れないでください。グラスに入った飲み物は、上のプレミアコーヒーと下の柚子ジュースの2層に分かれています。2層が融合することで、コーヒーのまろやかさと柚子の甘酸っぱさが結合して、これまで体験したことがないような風味が醸し出されます。こうして生まれた味わいは、湖東休閒農業区の新旧の要素が交錯するのに似ています。
邱さんのお勧めは、西湖郷の田園風景が楽しめて、交通量が少なく、地元の人々が利用する県道苗33号線沿いのルートです。このルートの両側には灌漑用水路が併設されています。地元の人々はここで遊んだり、水底の貝を漁ったりしています。沿道の様々な史跡や景勝地を探索しながら道を進めば、昔ながらの農村の素朴で落ち着いた風情を味わえます。
屋角珈琲
電話:037-920833
住所:苗栗県西湖郷三湖村5鄰2-1号
Facebook:https://www.facebook.com/cornercafe2016/
湖東休閒農業区について
湖東休閒農業区は苗栗県西湖郷の湖東村にあります。住民のほとんどは客家人で、主な産業は米と柚子が主体の農業です。高速3号線の後龍インターチェンジまで車で10分ほどなので、交通も便利です。