現代人はますます体へのいたわりを重視しています。しかしどう食べれば栄養があり健康的でありながら、同時に日常で必要な栄養を兼ね備ることは、いつも忙しく仕事をしている会社員たちが頭を悩ませている問題です。シイタケは私たちの生活の中でよく見られる食材です。しかしキノコ類が非常に癒しの食材なのをご存知でしょうか?
行政院農業委員会農業試験場(以下、農業試験場と言います)では化学的な研究成果を通して、より多くの人々に台湾の地元食材の健康への優れたポイントを理解してもらうために、長年に渡り台湾の地元食材に対し科学的な方法で食材の機能性、そして含まれる機能成分を分析してきました。キノコ類は日常生活でよく見られる食材です。農業試験場の研究によるとキノコ類は豊富なセルロースとタンパク質を含む、とても優れた「癒しの」食材なのです。
今回「生活に憂いなし、キノコがあなたを慰めます。」ルートは農業試験場が財団法人中華管理発展基金会(以下、中華管理発展基金会)に委任し、台中新社の機能性食材のキノコ類の普及を旅のデザインの主軸としています。「しいたけ」の家庭料理における添え物のイメージを覆し、その他のキノコ類が旅人に与える認識をご紹介します。美的感覚と「農業」と「食」を結び付けアピールし、機能性食材の応用と多元的な結びつきを創り上げています。
スケジュールのご紹介
台中新社区は四季を通じて農業を楽しむのに適した地区です。最も有名な新社の花の海のほか、新社のシイタケ街(協中街)もとても有名です。家庭料理によく用いられるシイタケの他に、新社にはどのようなキノコ類があるのでしょうか?これらのキノコ類の持つ機能はなんでしょうか?のんびりと新社区を散歩すれば、山々が連なり、午後の一雨が熱気を拭い去ってくれました。地元の方のガイドで、新社の人々の日常生活へと足を踏み入れ、自分自身への癒しの休暇を楽しむことにしました。
白冷圳史跡に向かう。台湾の水溝の歴史と地理の教室
白冷圳は日本の設計士である磯田謙雄技師が計画したものです。平原地区の水溝との違いは、いわゆる「山に出会えば道を穿ち、河に逢えば橋を造る」であり、すでに地元民にとって忘れることのできない自らの大本を為す象徴となっています。
白冷圳社区総体営造促進会のガイドである劉昌隆さんが、私たちに地元の歴史や故事と文化の源について説明してくれました。後方にある彫像は、白冷圳の父 -磯田謙雄技師です。
日本統治時代に日本人は台湾の製糖業を発展させるために、台地の上に庄蔗苗養成所を設立しました。しかし台地には水が不足しており、水源を探して開墾する必要がありました。幾度もの調査の後、最後に選ばれたのが大甲渓の上流にある白冷高地だったのです。
庄蔗苗養成所に大甲渓の水を引き入れるために、開発スタッフは「サイフォンの原理」を用いようと考え、現在の白冷圳となりました。
白冷圳紀念公園には付近の史実を記録した石壁もあります。ガイドの劉昌隆さんの説明のもと、全体のエリアの環境に対し初歩的な理解を得ることができました。
清王朝時代の先住民の言語による漢民族の集落の分布、庄蔗苗養成所と馬力埔事件、白冷圳入選証明書と附近の歴史的な水利施設などの記録が含まれています。
「嘉南大圳の父」八田與一技師が建設した烏山ダムと比べても、同様にして台湾の水利環境を堅固なものとした先駆であり、このようなすばらしい物語が永遠に語り継がれるよう期待しています。
キノコ類を知る。阿亮シイタケ園
阿亮兄さんは新社高農で教師をしています。毎学期にカリキュラムが開設されキノコの栽培について教えることで、農業の知識とテクニックを伝承しています。日陰で涼しいキノコ寮に入ると、キノコ類の成長過程を知ることができます。また一年を通じてシイタケ狩り体験ができる農園です。
現地シイタケ狩りを体験できるほか、阿亮シイタケ園には非常に多くの製品があります。干しシイタケがそのトップであるほか、新鮮なキノコ(当日の収穫状況に応じて)、おつまみ路線のワサビ風味の乾燥シイタケなど加工品も含まれています。新鮮なキノコは1袋たったNT$50で、台北の市場で同じ価格を支払った場合の2-3倍の量に相当し、非常にお得です。
阿亮シイタケ園のオーナー「阿亮」は、本名を侯文亮と言います。もともとは単純な生産活動と、各地の卸売商や商店に卸していました。しかし921大地震の後、新社地区は指導を受けて新たに輝きだしたのです。新社の花の海のほか、さらにシイタケでの特色ある産業へと発展しました。生産から体験へ、ガイドと販売へと転換し、シイタケ産業と文化はより豊かなものになりました。
百菇莊
「百菇莊」はシイタケ街(協中街)の終点に位置する、キノコ狩り、キノコを味わう、キノコを買える優れた場所です。オーナーの荘さんは、日本の瀬戸内海の「島厨房」をヒントに秘密の花園を構築しました。同時に今回のシェフの料理ショーと美的感覚のアフタヌーンティーのイベント会場でもあります。
百菇莊に来れば自分でシイタケを狩る楽しさを体験し、シイタケの生態を参観できます。シイタケビスケットと現地で調理されるB級グルメを味わえます。フレッシュで美味しく多様化されたシイタケ製品には、最もナチュラルでヘルシーな台湾新社のシイタケをお選びください。自分用にも、贈り物としても喜ばれる一品です。
キノコの美的感覚のアフタヌーンティー。百菇莊
キノコ類とアフタヌーンティーのデザート、キノコ類の撮影展とフィールドガイドを組み合わせました。キノコ類の図鑑と機能の紹介では、知識と感性が交差します。
美的感覚のアフタヌーンティーであるというならば、「美的感覚」の要素はどこに行ったのでしょうか?続いてシェフが「煮る、焼く、揚げる、漬ける」などの方式で、12種類のキノコ料理を創り出してくれます。1度に舌を満足させられる体験です。
夢想家が植物園で実習生となる。見山農場
オーナーがシェアするサボテン科の植物の物語を聞くと、その多くが見たことのない物です。そしてどれもこの2個所の秘密の温室にあります。手を動かして多肉植物を1鉢植えて、さらにこの植物を家に持ち帰れば、家の中も緑で溢れます。
美的感覚への体験は、グルメの中でのみ感じるものではありません。最後に手作りを楽しみ、自分自身の美的感覚を多肉植物での創作で表現することで、今回のイベントにパーフェクトな終止符が打たれるのです。