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第1日:陽明山国家公園

第1日:陽明山国家公園

第1日:陽明山国家公園

台北市に隣接する陽明山国家公園は、都会に最も近い火山型の国家公園です。火山が作りあげた雄大な景観と多数の豊富な蝶が生息している所として有名です。鳥類は大部分が低海抜地区の留鳥に属します。大型の哺乳類動物については、時おりイノシシを見かけるぐらいで、ほかに見ることはありません。
陽明山国家公園の最大の特色は、その火山地形と地質にあります。火山活動が作りあげた尖ったキリ状や釣鐘状の火山地形・火口湖・硫気孔・地熱・温泉は、研究の対象としてばかりでなく、リゾート地としても価値があります。モンスーンの影響で、植物も丈の高いものや低いもの、広葉樹、亜熱帯雨林、雨水生植物群などが育ち、台湾ミズニラ、大屯ツツジ、蝶類や鳥類がここで成長し、繁殖しています。また陽明山公園には、桜やツツジが多く、2、3月になると、花見をしに多くの台北市民が訪れます。
このほか、鳥の移動時期である春には、アカハラタカなどの猛禽類が多数陽明山国家公園を経由していきます。定住性のあるオオカンムリワシやカンムリオオタカ、ミナミツミなどの猛禽類も群棲しています。
公園内には、観光スポットも非常に多くあります。大屯自然公園は、暖温帯の広葉樹林とキリ状に尖った火山地形が特徴で、冷水坑の夢幻湖生態保護区には、野生水シダ類で稀少な「台湾ミズニラ(水韮)」を見ることができます。台湾ミズニラは、台湾の国宝級の天然記念植物で、世界のミズニラの中では緯度が最も低いところに成長しているものです。小油坑はもともと火山の爆発口で、付近はガスの噴出口や硫黄の結晶、温泉、岩石が崩れ落ちて出来た地形などを見ることができます。