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苗栗縣

湖東レジャー農業エリア

湖東レジャー農業エリア
湖東は西湖に位置しています。ここは台湾西部で数少ないコンビニエンスストアのない郷鎮です。工業や商業の発展とは縁がありませんが、かえってオーガニック農業の重鎮となっています。

湖東レジャー農業エリアは苗栗県西湖郷のほぼ全域をカバーしています。全エリアに低い山と丘陵が多くあります。かつて客家の人々はここに文旦柚(ポメロ)、稲、白柚、オレンジなどの作物を植えて純朴な農村での生活を営んでいました。近年世間に取り残されたような自然の田園が次第に外部の人々に知られるようになりました。オーガニック農業、レジャーでの果物狩りと農業体験により、ここを訪れる人々と西湖の美しさを分け合っているのです。

湖東レジャー農業エリア
幸福小站ではエコな電動の遊園カーを提供し、ガイドスタッフが観光客を深みのある西湖の訪問へと導いてくれます

湖東を歩いて幸せを抱く

湖東の旅のポイントは何本もの郷道に分散しています。このため「幸福小站」では観光客向けに旅の情報とガイドを提供しています。西湖のゲートに位置する「店仔街」にある「幸福小站(幸せミニステーション)」は、湖東における案内所と言うだけでなく、湖東の産業の対外的な展示窓口でもあり、湖東レジャー農業エリアの会員による農産物や特産品が販売されています。幸福小站の熱意溢れる若いスタッフが3本のガイドルートをデザインし、観光客をエコな電動遊園カーに乗せて西湖の食べるべきグルメ、遊ぶべき場所、行くべき観光スポットをガイドしています。最近では、幸福小站では予約制の体験イベントも開催しています。例えば「ドラゴンフルーツ農業体験」に参加すると、ドラゴンフルーツ園で果物狩りができるだけでなく、ドラゴンフルーツ、西湖の氷薯(焼いた後急速冷凍したサツマイモ)を使ったDIYでドラゴンフルーツ大福を作ることができます。「西湖・幸福 小旅行(西湖・幸せの小さな旅)」フェイスブックのファンページから幸福小站のイベント情報を確認できます。

山野の奥深くにある花園の饗宴

苗28線郷道に沿って山野の奥深くに進むと田媽媽のレストランである「秘密花園」に到着し、まるで秘められた場所を探索するような趣があります。花園のオーナー鄭新栄さん、徐莉華さん夫妻はもともとは花卉の生産に従事していましたが、のちに周辺にあるリソースを結び付けてレジャー農業へと発展させました。ここのセットメニューには地元の食材が多く取り入れられています。例えば店内の看板メニュー「薯来宝」は西湖のサツマイモに紅麹を包んで作られています。西湖のブンタンを使ったキムチ、コーヒーや、甘く香り爽やかな口当たりの沙梨オリーブ等、どれも特別な特色を備えています。
秘密花園では創意あふれるDIYも非常に好評です。徐莉華さんはビンロウの果実の皮をむき、繊維を梳いて魔女の帽子を作り「小さな魔女のストラップ」、「魔法の盆栽」などの手作り作品を発明して、秘密花園は「ハリーポッターのふるさと」という素晴らしい呼び名を得ています。

湖東レジャー農業エリア
秘密花園ではビンロウの果実の繊維を梳かして可愛らしい魔女の帽子作りを教えています

豊かな果物の香りが漂う山林

「義芳農場」のオーナー彭義芳さんは果樹栽培に携わりすでに40年以上たちます。もともとは龍洞渓の上流で農場を開いていましたが、のちに観光果樹園へと転向しました。毎年8月から翌年2月の果物狩りの季節になると、リュウガン、文旦柚(ポメロ)、白柚、ネーブルオレンジ、三宝柑(サンボウカン)など10数種類の果物が次々と登場します。果樹園からはたびたび「なんてたくさんなってるの!美味しい!なんて珍しいの!」といった称賛の声が聞こえてきます。お客さんをもてなすのが好きな彭父さんは桂花の歩道を整理し、山林を散歩できるようにしました。農場では食事の予約もできます。地元で栽培された野菜、放し飼いの地鶏で客家の料理を創り出し、果物を料理に取り入れています。例えば三宝柑(サンボウカン)入り黒豚の炒め物、乾燥リュウガン入りおこわなど、どれも好評を博しています。

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義芳農場ではリュウガン、リュウガン、文旦柚(ポメロ)、白柚、ネーブルオレンジ、三宝柑(サンボウカン)などの果樹を栽培しています

故郷に戻った青年のオーガニックな行動

農家のシンプルな生活を重視する張智傑さんは、農業には門外漢である状態からオーガニック農業へと身を投じました。数々の挫折を経ていながら、いつも笑って「私たちの米は汗水、涙と血からできています」と言っています。西湖龍洞には広範囲に渡る完備された休耕地が広がっています。丘陵には断絶性に優れた山間部のへき地があり、近隣からの汚染を防止できるのです。張智傑さんはここで耕作用の園地を探し出し、「返璞帰真有機農場」を経営しています。現在すでに10数ヘクタールの農地を借受けてオーガニックな耕作を行っています。またさらに一歩進んで合作社を設立し、農業器具設備の追加購入を行っています。これにより青年農家の創業、食農教育が普及し、より多くの人々に農業を理解してもらい、農業に参加してもらえるよう願っています。

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反璞帰真有機農場のオーナー張智傑さんは合作社を設立し、オーガニック農業を営む農家の籾の乾燥を手助けしています

大自然の中の食農教室

「緑景複合農場」のオーナー宋明枝さんは10年を超えるオーガニックによる耕作経験を積み重ね、水稲、季節の野菜や果物など30種類以上の作物を栽培しています。ヘルシーで自然に帰る農法を採用し、中興大学のオーガニック認証を通過、地元の人々から「オーガニックの達人」と呼ばれています。緑に囲まれた素晴らしい景色は多くの都会からの人々を田舎での農作業体験の予約へと惹きつけています。宋明枝さんは観光客を率いて田畑で野菜を植え、農作物の生長についての知識を伝授しています。手を動かして野菜を摘むよう励まし、調理し、ご飯を食べた後にはさらに客家の布バッグのDIYなどのイベントを開催することで、緑景を湖東で最も美しい食農教室にしています。

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緑景複合農場のオーナー宋明枝さんは10年を超えるオーガニック農業に従事して10年以上、湖東で「オーガニックの達人」と呼ばれています

科学を駆使してドラゴンフルーツを栽培する

「農業に従事するのに科学を理解する必要があるのでしょうか?」この質問は「龍晴覓義果樹園」のオーナー宋貴義さんからすると、絶対にYesなのです。環境空調科技公司の社長を兼任している宋貴義さんは、かつて「最も農家に見えない農家」と笑われていました。しかし宋貴義さんのドラゴンフルーツは品質が良く、単位生産地も最高であることで有名なのです。どのようにして成し遂げているのでしょうか?答えは科学にあります。宋貴義さんは環境制御の方法を農業に用いて、科学的な方法でドラゴンフルーツに必要となる要素を分析しています。太陽の光、二酸化炭素濃度、土壌の養分の管理などの黄金比です。現在宋貴義さんが栽培しているドラゴンフルーツには、ユニークな三段階の層に分かれた口当たりがあり、いつも収穫するとすぐに売り切れてしまうのです。

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龍晴覓義果樹園では環境制御、データ化などの化学的な方法により、ドラゴンフルーツの栽培を精緻化、高品質化させています