米を見て、米で遊んで、米を食べて、米を家に持ち帰る。味覚を通して米の文化とリンクする。ブノン族の人々とアワを搗き、わなを仕掛けて先住民の昔ながらの知恵を知る。
水は農業発展における命の源です。半世紀前、関山大圳の竣工後、完璧な水利設備が台東の関山に農業の繁栄をもたらし、良質な米の産地として広く知られるようになりました。また環鎮サイクリングロードと親水公園を設け、関山のレジャー農業の発展を突き動かしています。自転車に跨り、味わい深い地元文化を探索する。これは関山が皆様をおもてなしする最も美しい雰囲気なのです。
米国学校で楽しく面白く遊ぶ
「関山米はとっても美味しい」、大声でチェックポイントを通過するための呪文を唱えた後、一粒一粒今さっき挽き終わった米袋に滑り入れた米こそ、「米国学校」のDIYに参加した記念品となるのです。関山鎮農業組合では古い脱穀工場を改造して、食農教育を推進するフィールドとしての米国学校を設立しました。彭衍芳校長は「作ることから学ぶ、学びの中で遊ぶ」ことを通して、消費者と農家がよりしっかりとお互いを知ることができるよう願っています。このため推進スタッフが観光客をつれて籾、米ぬか、玄米から白米まで異なるプロセスと生産物についてガイドしています。精米認証を通過後には、自分自身で挽いた挽きたての白米を家に持ち帰り楽しむことができます。米国学校のレストランではコミュニティのお母さんたちが大碗公飯(伝統的な一碗に米とおかずを一緒に盛り付けた農作業用の弁当)の調理を担当しています。食材はすべて地元で生産されたもので、ゼロ・フードマイルの概念を伝えています。ここでご飯を食べることは家で食べるのと同じように、お母さんがつくったものが何であれ、みんなそれを食べることなのです。四季の変化に合わせたメニューのない料理は、いつも大きな満足をもたらしてくれます。
簡単に美味しいお茶を飲む
関山鎮農業組合は売り場の他に、地元の小規模農家から販売を委託された農産品だけでなく、農家によるブースも設けられています。鹿野でお茶を栽培している「茗芸茶園」のオーナー柯麗清さんは、茶園で生産された特製の仏手茶を淹れて、客人にほのかな香りで素晴らしい後味の茶の試飲へと招待しています。また手を動かして擂茶の楽しさを体験することもできます。茗芸茶園は農業組合の指導のもと、ミニパッケージの「一泡茶」をリリースし、お茶の愛好家と、どのようにして分量を決めるのかよく知らない若者グループに提供しています。一泡茶の茶葉はちょうどマグカップ一杯分のお茶が淹れられる分量となっています。茶葉をコップに入れて直接熱湯を注ぎ入れれば、簡単便利にお茶の面白さを楽しむことができます。
手を動かして遊ぶロイヤルゼリーDIY
お茶を飲む際、「恵豊蜂園」オーナーの陳関世さんがその場で作った花粉入りエッグロールと一緒に楽しめば、必ず美味しく味わえます。関山鎮農業組合の外に設けられたブースにいる陳関世さんは以前、蜂箱を持って花を追いかける生活をしていました。ある時関山の羅氏鹽膚木の花粉に特殊な香りがあることに気づき、関山に定住しました。美を愛する方なら、必ず恵豊蜂園のユニークなローヤルゼリーDIYを体験してください。ミツバチの社会的な関係とハチミツ、ローヤルゼリーと花粉の収集方法を理解した後、特製の女王バチ用の棚を取り出します。先に上部を封じているロウをそぎ落とし、巣の中の蜂のさなぎを取り出した後、木の棒で蜂の巣の中のローヤルゼリーを掻き出します。家に帰ってゆっくり味わってください。
ブノン族の部落での日常 - アワと狩猟
ブノン族はかつてアワを主食としていました。のちに飲食が漢民族化したことで米を食べるようになりました。近年ブノン族の崁頂部落では、伝統文化を体験イベントへと発展させ、年配の方には昔懐かしいアワ飯の味わいを取り戻しています。「蓋亜那工作坊」オーナーの胡天国さんは手足を使ってアワの粒を穂から落とすよう観光客を招待し、さらに臼と杵で殻を脱穀し、最後に竹のふるいを振るったり、殻を上へと振り飛ばします。アワの脱穀と精製が完了した後、続いては鍋を使って新鮮なアワを炊きます。こうして5回煮炊きしおこげを調理して、やっとアワ飯は完成となります。特製の煮込んだ肉を添えれば、尽きぬ後味の美味しさです。狩猟はかつてブノン族にとっての食糧の供給源であり、わなを仕掛ける技術は必ず学ばなければならない技術でした。動物は匂いに対して敏感なため、狩人は獣道の環境と素材を利用する方法を理解し、動物を捕まえることのできる罠をデザインしなければなりません。「馬提亜的店」オーナー余馬提さんは果樹園にわなを仕掛ける練習場を創り出し、観光客が実際にわなを操作し、ブノン族の狩猟文化の知恵を知ることのできる場を提供しています。
関山の優れた米料理 手土産を持って帰ろう
地元のグルメを味わい、手土産を持って家に帰れば、旅のスケジュールに完璧なピリオドが打たれます。関山に来たのなら、必ず関山米を使用した弁当、カボチャと米のケーキを食べてみなければなりません。「関山弁当」は半世紀に渡り営業しており、看板メニューの木箱弁当には11種類もの料理が詰められています。地元の関山米を組み合わせれば色も香りもすべてが揃います。味も以前からずっと変わっていません。関山弁当のオーナー邱志宏さんが学生カバンをデザインし弁当箱を入れた書包飯盒(学生カバンつき弁当)は、テイクアウトにも便利です。「親水軒」ベーカリーは稲の生産が盛んな関山鎮で開店しました。オーナーの高美恵さんは地元の「高雄139号米」を使用しています。その米に牛乳を加えてジューサーにかけ、さらに部落の栗カボチャペースト、オーガニック卵を入れ、爽やかな口当たりでしっとりしたカボチャと米のケーキを焼き上げることで、店内の看板デザートになっています。