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南投縣

桃米レジャー農業エリア

命を育み万物を養う土地は、永遠に最良の学習フィールドです。桃米とはこのような場所です。土に親しみ、農業に親しみ、生態を大切にして地球を愛する場所なのです

「桃米」は美しい村です。周囲を山に囲まれ、渓流が村を貫いています。豊かな生態があり、初期には村人たちは農業で生計を立てていました。しかし1999年、921大震災が桃米を破壊しました。のちに住民たちは心を一つにして、力を合わせて協力してきました。農業委員会の特有生物研究保育センター、新故郷文教基金会、暨南国際大学と世新大学の専門家たちの手助けを受け、一緒に再建への道を邁進してきました。桃米の住民たちはこの土地を愛する情熱を集結させて一緒に学び、植樹し、家庭を緑化し美化して生態を記録してきました。そして「桃米生態村」として新たに桃米を創り上げ、生態を結び付けたレジャー農業へと発展させています。とある住民は自分の居住スペースで民宿を経営し、果物狩りの園区を計画しました。コミュニティのお母さんも広く優れた意見をや智慧を集め、地元の食材を研究し桃米の特色あるグルメを開発しました。皆一緒に生態ミニ教室を創り出し、低炭素の旅と環境教育へと発展させ、ここを訪れた観光客それぞれが桃米の美しさを深く認識できるようにしています。桃米に来たらホタル観賞、チョウチョの鑑賞、カエル探し、植物を知ることができるほか、農業体験に参加することもできます。山の中の濃厚な人情を感じてください。

蓮の花が満開です。夏真っ盛りの桃米にエレガントな蓮の花を鑑賞する趣を添えています

大自然に足を踏み入れて生態を鑑賞し、渓流を遡り遊ぶ

桃米では生物の多様性を具えた自然環境が創り出されています。草花が伸び、カエルが一斉に鳴き、トンボとチョウチョが舞い踊る。どこもが最良の野外教室です。可愛らしいアオガエルの入口への意匠の通りに進むと桃米に到着します。ガイドスタッフに連れられて、生態村での旅が始まります。桃源小学校内では青マダラチョウ、紫マダラチョウが花々の間を通り抜け、思わず「きれい!」と驚きの声を発してしまいます。桃米レジャー農業エリアではチョウチョの蜜源植物「高士仏沢蘭」の栽培を計画しています。チョウチョの姫君たちを惹きつける花の蜜を提供することで、近距離でチョウチョを観察できるようにしています。「安雲生態池」にはトンボのターザンロープが設けられています。トンボの背中に座り池を飛び越える遊びは、面白くて刺激的です。「茅埔坑生態公園」は生態工法で作り上げられており、渓流の沿岸の原生動物や植物も観察対象です。「親水公園」は夏になると開放され、無料での水遊びプールでは大人も子どもも一緒にとても楽しく遊ぶことができます。

桃米レジャー農業エリアではエリア内の生態資源を統合し、「桃米坑渓での魚や蝦の調査」の旅を推進しています。イベント前日に、ガイドが渓流に蝦籠を設置します。観光客が訪問する際には雨靴を着用していれば、渓流に入って蝦籠を引き上げ、中にいる生きのいい魚やエビを観察できます。また目に入ってくる草も木も、どれも解説の教材となるのです。このほか「魚と野菜の共生、育苗と栽培採集」体験も行われています。活動を通して「魚が野菜を助け、野菜が魚を助ける」自然農法を知ることができます。1年四季を通じて、桃米を訪れれば異なる美しい景色を鑑賞できます。春のホタルの季節には、星の光の道を歩いているかのようです。夏になるとカブトムシの季節が続いて登場します。同時に蓮の花も花開き、蓮の池に入りレンコン掘り、レンコンの実の収穫体験も楽しめます。4月から11月は茭白筍の季節です。胴付を着用して水田に入り茭白筍を収穫すれば、農家の人々の苦労を感じることができます。7月から12月にはパッションフルーツが次々と熟します。棚の下で農家の人々から物語を聞きながら味わう、とれたての新鮮な果物は、絶対に甘くおいしいことを保証します。

桃米では蜜源植物を栽培してチョウチョウの棲息を促しています。毎年4月から11月はチョウチョ鑑賞の季節です

幸せに満ちたピクニックの楽しみ、遠足の趣

桃米に来たなら、先に快適でのんびりした「桃米ピクニック」を予約しましょう!ピクニックシートを民宿の青々とした芝生の上に敷き、ピクニックバスケット内にはカトラトリーが詰められています。バスケットの隣には魔法瓶が置かれ、冷たい日月潭紅茶か地元のパッションフルーツジュースが詰められています。暨南国際大学観光飲食科の桃米ピクニッククラブの学生たちが、今まさに桃米ピクニックの料理の準備をしています。サトウキビの香りのハムサンドイッチを木製の皿の上に置き、高さを上げた3層のお皿にマドレーヌ、ブラウニー、カラスザンショウ入りポテトサラダとカエルの形をした「金呱粿」を盛大に盛りつけます。コミュニティのお母さんはチョウチョも食用とする、カラスザンショウを料理に取り入れています。香り高く炒めた大桶飯に、阿那那(トゲバンレイシ)のフルーツボックス、地元のパッションフルーツなどを組み合わせて長テーブルに設置します。地元の特色を取り入れた食事は、シンプルで素朴な美味しさをもたらしてくれます。

「桃米ピクニック」は1枚のピクニックシートを通して桃米の食材、民宿とその他の産業をつなげています。ピクニックのカトラトリーには美しさがあり、人と文化の息吹が豊かに含まれています。桃米レジャー農業エリアでは観光客が深く桃米の生態遊園地に足を踏み入れてくれるよう、さらに「桃米遠足」を開催しています。ガイドスタッフが観光客を引率して桃米を訪れ、生態、食材を理解した後には、自らの手を動かしてのお菓子作りへと招待します。しっかりと蒸したカボチャペースト、糯米粉、在来米の米粉をこねて皮を作り、中には麻竹タケノコの餡を加えてます。青蛙粿(カエルの形のお餅)の型で形を整え、蒸して「金呱粿」を作ります。おにぎり、季節のフルーツと一緒にランチボックスの中にいれて郊外でのピクニックを楽しみましょう。みんなで手作りのおやつを作る楽しみをシェアし、ガイドスタッフの桃米の郷の伝説に耳を傾ければ、遠足とピクニックは子ども時代の素敵で懐かしい思い出を呼び起こしてくれます。

暨南国際大学観光飲食科桃米ピクニッククラブの学生たちが、桃米の食材を新たに進化させた「土地を知るピクニックモデル」です

チョウチョ料理を楽しみ知識を得る

日中、チョウチョの舞い踊る様子を見た後、夜になると「チョウチョ料理」が登場し、さらなる特色となっています。チョウチョ料理の言葉を聞くと、なんだかつかみどころがないのはどうしようもないことです。これはチョウチョが食べる食草植物を食材として変化をつけた料理なのです。2013年第1回「桃米チョウチョ料理クリエイティブクッキング」コンテストでは、埔里地区のレストラン業者とコミュニティのお母さんが調理と創意をいかんなく発揮しました。イベント終了後、「草本生活家」のオーナー呉恵娟さんは自分が生態を保育する使命を継続させていかなければならないと考え、チョウチョ料理を推進し、観光客にチョウチョの生態を教えるようになりました。

グルメを食べて知識を得る!チョウチョ料理はいたるところに学ぶ場所があります。例えば「野薑花(ハナシュクシャ)の揚げ物2種類盛り合わせ」では野薑花(ハナシュクシャ)のつぼみに粉をまぶしてサクサクに揚げ、刺葱(カラスザンショウ)とシイタケを結び付け香りを揚げだしています。これらはそれぞれシロウラナミシジミとタイワンカラスアゲハの食草植物です。「酸白菜の五花炒め」には台湾モンシロチョウが好むキャベツを白菜に変えて自然発酵により酸っぱいキャベツを作り、豚の三枚肉と一緒に炒めています。酸っぱさのあるシャキシャキしたおいしさです。リュウキュウムラサキの食草植物は空芯菜です。シャキシャキしたタケノコと結び付けてることで豊かな食感を加えました。このほか呉恵娟さんの梅園で栽培された梅、埔里のシイタケ、放し飼いのニワトリなども料理に取り入れられています。シイタケ入りチキンスープや魚の梅ソース掛けなど、どれもとても美味しい一品です。

草本生活家ではチョウチョの食べる食草植物で、チョウチョ料理を提供しています

木々と芝生に囲まれた三茅屋民宿です

夜にはカエルの行方を捜し、カエルの面白さを語る

桃米の民宿にはそれぞれに特色があります。自然の生態を大切にしていたり、景観の優美さ、豊かな田舎の風情を大切にしています。また親子での遊ぶのにも適しています。それぞれの好みに応じて選べるのです。「三茅屋民宿」は廖永坤さんにより経営されています。子どものころから桃米で育った廖永坤さんは、この土地に対して深く厚い感情をいただいています。白、緑の2色を民宿の建物の主体となる色調として、庭園は緑で満ちています。アオガエルの石段を数えながら上に登り、とうとうと流れる水の音は耳に絶えることなく、大樹に遮られたの緑の木陰があります。このような美しい庭園の造形はすべて廖永坤さん自ら計画し造り出したものです。「アオガエルおじさん」のあだ名を持つ廖永坤さんは、いつも夜になると宿泊客を連れて一緒にカエルを探し、カエル観賞を開催しています。鋭い目を持つ廖永坤さんはどこでもカエルを見つけ出すことができます。「もしも『う~ん、う~ん』というまるでトイレでうなっているような音をが聞こえたら、それはラトウチガエルです。ここに1匹いますよ。」

時には、ヘリグロヒキガエルを1匹手で捕まえて宿泊客に「ヘリグロヒキガエルは本当にキレイ好きです。ほかの人は口紅を塗りますが、彼らは「口黒」を塗り、さらに黒いマニキュアを塗っているんです!」ユーモラスに富んだ面白い解説と絶妙な物まねで、いつも観光客を大爆笑させています。園区に沿って一周歩くと、サワガエル、ヘイモンズヒメガエル、フッケンプラッシーガエル、イヌガエル等の様々な種類のカエル類が次々とお客様を迎えにやってきて、視野を大きく広げてくれます。カエルが鳴きかわし織りなす交響曲は、時に澄んで明るく響き、時に低く沈み重厚な夜の大自然の声なのです。農場委員会の特有生物研究保育センターの観察記録によると、桃米原生のカエル類は23種類います。深くカエル類を深く知りたい場合は、桃米レジャー農業エリアの「カエル社長」の解説イベントを予約することができます。雨靴を履き、手に懐中電灯を持ち、中路坑渓をさかのぼれば、カエルを探し出すことができます。知識を増やせるだけでなく、屋外の探検の楽しさをより一層添えることができます。

「アオガエルおじさん」廖永坤さんはカエルの生態を面白おかしく解説してくれます

金線蛙(フッケンプラッシーガエル)は桃米の水田に生息するのを好みます