台湾のサイクリングツアーでは、一年を通して様々な景色を楽しめる。台湾の風光明媚な農村を巡る厳選されたサイクリングコースを走りながら、台湾の美をじっくり満喫してほしい。
おすすめコース
♦ 桃園楊梅休閒農業区を巡るサイクリングツアー
♦ 新竹十二寮休閒農業区サイクリングロード
♦ 台中東豊自行車緑廊>馬力埔休閒農業区
♦ 南投日月潭サイクリングロード>車埕休閒農業区
♦ 彰化二林の水深き農村を巡るサイクリングツアー
♦ 宜蘭中山休閒農業区>梅花湖風景区
♦ 宜蘭羅東渓休閒農業区サイクリングロード
♦ 台東関山サイクリングロード>池上米郷休閒農業区
♦ 北海岸コース:爽やかな風を感じる海岸沿いの道
♦ 東北角コース:黄金山海ロードを完全制覇
♦ 宜蘭臨海コース:宜蘭の美をじっくり鑑賞
♦ 澎湖離島コース:離島の海岸の風情を味わう
♦ 嘉義臨海コース:新鮮な魚介類を味わうツアー
♦ 高雄美濃コース:古い街並みと伝統文化に触れるツアー
おすすめコース: 楊梅休閒農業区ビジターセンター→仙草花畑(開花期11月~12月)→耀輝牧場(田媽媽耀輝牧場點心坊)→肥嘟嘟多肉植物園→亜植有機農場
全長約12km、所要時間約40分の手軽で一般的なレジャールート。
楊梅では仙草のフラワーフェスティバルが11/20から12/5まで開催される。自転車に乗って、各地の風景や芸術を楽しめる。仙草の紫の花畑を散策すれば、仙草の花に囲まれて幸せな気分を味わえる。イベント期間中は、様々な手作り体験が開催されるので、手作りのお土産を持ち帰って楽しい思い出にできる。
峨眉郷は新竹県最南端の町で、東方美人茶の生産が盛んである。県境となっている峨眉渓は峨眉の中を湾曲して進んだ後、大埔ダムにせき止められて、峨眉湖を形成している。十二寮休閒農業区は峨眉湖畔に位置し、湖を囲むように十二寮サイクリングロードの整備が進められている。
十二寮サイクリングロードは峨眉湖を一周するサイクリングロードと十二寮から獅山ビジターセンターまでの区間に分かれている。湖を一周するコースは十二寮、十四寮、赤柯坪などの地域を通り、丘陵地や湖や農村を巡っている。細茅埔吊橋を自転車で走ると、角度を変えて湖の風景を見下ろせるので、親子で楽しむのには最適な体験となる。
旅行者は富興茶葉展示販売センターでレンタサイクルを借りて、沿道の田園風景を楽しにながら、良質の茶葉を購入できる。冬にはダイサギ、アマサギ、ゴイサギの群れを観察できることもあり、壮観な景色を楽しめる。丘陵地の景色を望める急な坂道が続く区間もあるが、九寮区間は平坦でのどかな風景が広がり、沿道には多くの農場が存在している。十二寮には、湖光農作物展示センターのほかに、レンタサイクルのサービスセンターや飲食店がある。
十二寮から獅山ビジターセンターまでのルートは、丘陵地や湖や田園風景の中を通り、カーブや急勾配が続く難コースである。山道に属する区間の走り心地も快適だが、峨嵋湖を一周するサイクリングロードは、沿道に豊かな森や渓谷があり、山道の走行やギアチェンジに慣れているサイクリストに向いている。
ルートA:獅山ビジターセンター→十二寮休閒農業区、全長6.7km。
ルートB:十二寮休閒農業区→峨眉湖一周→復興茶葉展示販売センター、全長7.3km。
台中では、后里鉄馬道と東豊自転車緑廊の2本のサイクリングロードが最も有名である。后里鉄馬道は全長約5kmで、后里馬場から出発すれば、大甲渓にかかる花梁鋼橋やユニークな構造の旧山線トンネルといった景観を楽しめる。ルートは平坦で走りやすい。
東豊自転車緑廊は、鉄道の廃線跡を利用した全長約13.6キロの自転車専用道で、沿道の景観は、鉄道のホームを利用した東屋、サイクリングロードに並行する鉄道軌道、921大地震を記念する断層月台(プラットホーム)公園など、鉄道に関連した特色を備えている。沿道は緑豊かで、「緑の大甲渓」といった趣を醸し、隣接して流れる青い大甲渓と見事なコントラストをなしている。
近くの馬力埔休閒農業区では、長い間工業化が進められず、農村の生活様式が保存されている。同地域は、都会で長く生活している人たちにとって、都市とは異なる田園の風情を体験ができる場所となっている。エリア内の馬力埔彩絵小径(トレイル)は台湾の地方色をテーマにしており、農村の風情に満ちている。路地を自転車で走ると、カラフルな壁画から地元農民の生活を垣間見られる。
日月潭に来たなら、湖畔を一周するサイクリングは、日月潭を体験するには外せないスポーツの1つである。CNNが世界のサイクリングロードのトップ10に選んだこのコースは全長30kmで、サイクリングを愛するサイクリストが挑戦するのに最適である。区間ごとに長さや難易度が異なるので、個人の体力や体調に合った最適なサイクリングルートを選べる。
中でも有名なのは、向山ビジターセンターから水社ビジターセンターまでの約3.4kmの区間で、全長400mの「水上サイクリングロード」を通ると、まるで水の上を船で進んでいるような感覚に陥り、沿道の素晴らしい景色に驚かされる。
近くの車埕休閒農業区では、車埕から出発し、水里渓に沿って水里サイクリングロードを進むと、車埕木業展示館や水里の町を訪れて、水里渓の明媚な景色を楽しみ、かつての林業で栄えた町の繁栄を目にできる。コースはアップダウンが少なく、気持ちよく走れる。途中には休憩できる東屋もあるので、楽しみながらサイクリングできる定番コースとなっており、休日に親子でサイクリングしながら、湖畔の景色を楽しむのに最適である。
彰化県は自転車産業が盛んで、グリーンエネルギーの推進と二酸化炭素削減計画を積極的に進めている。渓湖から二林までの全長約12kmのサイクリングロードは、二林鎮、東螺渓遊憩廊道(レクレーションロード)、渓湖糖場(製糖工場)、田尾公路花園を繋いでいる。田尾公路花園から東螺渓に沿って進み、東螺渓をまたがる国道19号線の自転車専用橋を渡って南に向かうと、二林中科園区、埤頭、二林まで行ける。沿道では、田尾公路花園の花畑、東螺渓の河岸の景観、台湾糖業鉄道の風情、彰化平原の豊かな田園風景を楽しめる。自転車を漕いで彰化の田園風景や景観の細かな美しさをゆっくり味わえば、家族で健康的でリラックスした時間を楽しめる。
おすすめルート :
東螺渓サイクリングロード→二林木棉の道(開花期は3月)→ 東螺渓休閒農場→台湾酒窖(ワイン販売所)→二八水駅站(レストラン)
全長約25km、所要時間1.5時間。
近くの二林斗苑休閒農業区では、農業体験と農村文化が結び付けられている。同地域内では、ワイン用ブドウの栽培と醸造だけでなく、食用ブドウ、ドラゴンフルーツ、ソバ、大麦、梨、米、ニラ、帝王柑(帝王ミカン)などの栽培が主要産業となっている。また、台湾でワイナリーの密度が最も高い地域なので、ブドウ畑を散策してワイナリーのオーナーと話をしたり、東螺渓休閒農場で米食イベントに参加して、おいしい米料理を味わったりできる。
梅花湖風景区は宜蘭の東山郷にある有名な景勝地で、三方を山に囲まれているため、車やバイクでの進入は難しく、自転車で訪れるのが最適である。自転車で湖畔を巡れば、山々や湖の絶景を眺めながら、20分ほどで湖を一周でき、カップルのデートでも、家族旅行でも十分楽しめる。
近くの中山休閒農業区では、自転車による日帰りツアーを提供している。中山一日周遊券を購入すれば、東風有機農場はヒノキ箸の手作り体験、内山茶園の柚花養生擂茶の体験、香格里拉休閒農場での可愛いカイコの餌やり体験、祥語有機農場でのお茶の火入れ体験など、周遊エリア内のレジャー農場や茶園でのイベントを体験できる。
おすすめルート : 中山休閒農業区ビジターセンター →中山休閒農業区内での農業体験(チケット購入が必要)→梅花湖風景区で湖一周
羅東渓の沿岸には多くのサイクリングロードがある。羅東運動公園を起点に、北上すれば、蘭陽渓南側のサイクリングロードを辿って河口に達し、河口の景色を眺められる。天気がよければ太平洋に浮かぶ亀山島が望める。一方、南下すれば、羅東渓南側のサイクリングロードから農村の景色を眺めながら、梅花湖風景区に到達できる。サイクリングロードは全長5kmと短く、平坦で走りやすいので、家族みんなで楽しめる。
羅東渓休閒農業区は羅東運動公園に隣接しており、北城エリアと可林エリアに分かれている。各エリアは独自の農業生態系と特徴を備えている。北城エリアでは、蓮畑の中で緑色の大きな蓮の葉が風に揺れる様子を観察できる。一方、柯林エリアは、水田、干し草、魚の飼育池、羊牧場、アヒルの飼育場といった農村の風貌を備えている。また、安農渓ではスリル満点のラフティングが体験でき、流域には多様な動植物が生息しているため、バードウォッチングにも最適なスポットとなっている。
全長12kmの「関山環鎮自転車道」(関山環状サイクリングロード)は、台湾初の自転車専用道路で、親水区間と親山区間に分かれている。關山親水公園から出発し、水の流れが清らかな関山大排と赤石渓に沿って進むと、沿道に花東縦谷の水田が縦横に広がっているのを見渡せる。水田は季節により趣が異なり、植えられたばかりの緑の苗や風に揺れる稲穂の波など、関山の農村の四季折々の風情を体感できる。
全長約30kmの「池上環郷自行車道」(池上環状サイクリングロード)を走ると、有名な金城武の木や伯朗大道などを巡れるので、池上は超人気の観光スポットとなっている。春と秋はさわやかな風を感じ、野山を自由に走り回れるサイクリングには最適の季節となる。
伯朗大道はサイクリングロード全体の一区間に過ぎない。「環郷自行車道」」は国道9号線東側の池上米の主要な生産地も通っており、全コースが地形に沿った、町と町を結ぶ既存の道路から形成されている。また、広大な水田の風景や池上の稲作文化がコースの見どころとなっている。
池上米郷休閒農業区は台東県池上郷に位置している。池上は台湾全土で米の生産地として有名なため、「米郷」(米の里)として知られている。池上は自転車に乗ってゆっくり巡るのが最適である。花東縱谷の水田の景観に感動し、様々な体験イベントに参加して、東台湾の悠々自適な旅を楽しんでほしい。
おすすめルート:大稻埕→淺水湾の景観を観賞→芝蘭公園海上観景平台から景観を観賞→富基漁港見学→田媽媽北海駅站で石農肉粽(チマキ)を味わう、全長42.2km
サイクリングロードは統一したデザインで整備され、北海岸の海岸ルートを繋でいる。道沿いには多数の魅力的な景観スポットがあり、新たに「芝蘭海上觀景平台」や淺水湾も加わって人気を集めている。景観を楽しんだ後は、富基漁港に立ち寄ったり、田媽媽北海駅站で石農肉粽を味わったりできる。
おすすめルート:双渓駅→双渓平林休閒農場(山林の美しい景色と美味しい料理を味わう)→四角窟観景台→莱莱地質区、全長21.9km
双渓平林休閒農場の生態系は非常に豊かで、登山エリアには油桐(アブラギリ)、カエデ、桜、果樹などが多数植えられており、一年を通して様々な景色を楽しめる。
サイクリングしながら、双渓平林休閒農場ならでは森林の美しい景観を眺めてほしい。また、「莱莱海蝕平台」では鬼の洗濯板と呼ばれる独特の地形を、「四角窟」では海と空の色が一色に交わる壮大な景観を楽しめる。
宜蘭浜海サイクリングロードの沿道は豊かな自然と人文的景観に恵まれている。一部の区間では、海を眺めながらサイクリングできる。海岸線に沿った道は平坦な直線で、地元の集落の中を通って、宜蘭の地元の風情を体験できる。
おすすめルート:宜蘭駅→斑比山丘休閒農場→東港榕樹公園→壮圍砂丘→田媽媽噶瑪蘭美食、全長43.4km
おすすめルート:北海ビジターサービスセンター→元貝田媽媽→波浪海堤→隘門ビーチ→澎湖ビジターセンター、全長約25km
澎南を散策し、ビーチに足を踏み入れると、澎湖の美しさをよく理解し、深く体感できる。時速20kmで離島の風情をじっくり味わってほしい
おすすめルート:雲嘉南浜海国家風景区管理所→高跟鞋教堂(ハイヒール教会)→向禾休閒漁場、全長35.3km
有名なハイヒール教会や東石漁人埠頭を通ると、「風」、「太陽」、「魚」、「船」、「海」、「灯台」といった海の風情を彩る魅力を満喫できる。
向禾休閒農場は鰲鼓湿地の中にある。鰲鼓湿地は台湾最大の湿地で、非常に多様な生態系と生息環境を備えている。隣接する沿海の漁業資源は非常に豊かで、アサリやカキが主な漁獲物となっている。農場では、魚釣り、ボート遊び、アサリ漁、エコツアーなどを体験でき、サイクリングツアーのついでに様々なイベントを楽しめる。
おすすめルート:毛野靛線サイクリングロード→美濃休閒農業区→美濃湖→美濃東門楼→十八羅漢山、全長26.7km
このルートでは美濃を通り、老街の風情、伝統文化、地元の料理を体験できる。美濃休閒農業区は自然資源が豊かで、農村の生活を体験し、農業と美濃休閒農業を学べる。例えば、野生ハスの洗浄と包装、秋の白玉大根と枝豆の収穫、冬限定の橙蜜香ミニトマトの収穫、客家の藍染、紙張り傘の手作りなどのイベントに参加すれば、客家の農村の風情を満喫できる。