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嘉義縣

山や水で戯れる子供になる|茶山休閒農業区

日中の茶山では、地元を満喫できる。早朝には、タケノコの収穫、野生の愛玉マンゴーを使ったゼリーの手作り、竹の節取り、淡い香りの竹筒ご飯の蒸し煮を体験し、お昼には猟師のガイドで山林に分け入り、山の狩猟や収穫を学び、原住民のスキルや知恵に触れ、午後は渓流の滝で野性の本能を解き放ち、冷たい水のプールに向かって声を張り上げ、2階ほどの高さから思いっきり飛び込める。また、バーベキュー用の火がまだ消えないうちに、川沿いで収穫した山菜で熱々の焼肉を包むと、部落ならではのごちそうを賞味できる。

茶山に来れば、すべての束縛から自由になり、自然の癒しを体感し、自分をリセットして、山や水で戯れる子供となって、大地を駆け巡ったり、跳ね回ったりできる。

地方特色

部落ツアー
東屋hʉfʉ
東屋はツォウ族の居間であり、日常のコミュニケーションの場所ともなっている。
初期のツォウ族は遺体を室内に埋葬していた。先祖は居間の下に、アワは室内の涼しい場所に保管された。部外者が家の中に入って踏みつけると、先祖を不敬に扱うことになり、家の中で騒いでアワの神様の邪魔をすると、次の年のアワの実りが減ると考えられていた。そこで、祖先の霊とアワの神様を敬うために、家の外に東屋を建てて居間とした。
文化伝承の変化に伴い、東屋は茶山部族を代表する重要な象徴となった。東屋のそばを通る際には、東屋の前にある木彫りの人形に注目するのを忘れないでほしい。人形の頭飾りから、部族の違いを判別できる。菱形ならブノン族で、貝殻や羽毛があればツォウ族である。
毎年冬に開催される「hʉfʉ茶山部落東屋共有祭」は、部落にとって一年で最もにぎやかな時期となる。東屋には様々な装飾が施され、農作物や工芸品の展示やゲームの開催などが加わり、茶山のツォウ族のお祭りが暖かく祝われる。


a veo veoyʉという分かち合いの文化
「a veo veo yʉ(私の心は喜ぶ)」は、茶山の人々が「ありがとう」と言うときの言葉で、分かち合いの理念と「わたしは心からうれしい」という気持ちが感謝の言葉となった。
部族ガイドの案内で、山林に足を踏み入れ、秘密の暗号で意思を交わす昔の猟師を体験できる。新鮮な月桃(ゲットウ)の葉を折り曲げて作った鳥笛を吹くと、カササギが森の中で交信する声を真似できる。また、音楽のリズムに合わせて、体を動かし、輪になって原住民の踊りを踊ることもできる。体が温まったら、杵と臼で餅をつこう。湯気の立つ白い生地が徐々にまとまっていけば、きなこをまぶして、できたての餅を賞味できる。
茶山を訪れたら、台湾独自の高山愛玉マンゴーゼリーの手作りは絶対に外せない。綿袋を水に浸し、優しく揉むと、中の液体の触感が徐々に変化し、30分後には美しい透明な黄色の愛玉ゼリーが完成する。黒糖と輪切りにしたレモンを加えれば、午後に最適な爽やかで甘酸っぱい冷たいスイーツとなる。

農業体験
大部分が農場従事者である茶山部落では、「大地の恵み」というシンプルな真実を一層実感できる。タケノコの最盛期には、うっそうとした竹林に入って、かごが一杯になるまでタケノコを収穫できる。外側の殻をむいてから、竹製の小さな椅子に座って少しずつ削ったり、塩漬けにしたりすると、季節を感じられる食卓のメニューとなる。
甘いものが好きなら、茶山ではキャンディの手作りも体験できる。収穫したばかりの白いサトウキビを絞ってからカスをこし取り、昔ながらの製法に従って鍋でゆっくりと煮た後、冷やして切り分ければ、大地が恵んでくれた自然のキャンディができあがる。

屯阿巴娜(ドゥンアバナ)古道
かつて「カヤマバナ」(山腹の平野の意)と呼ばれた茶山部落を訪ねる最適な方法の1つは、産業道路沿いに進み、山を斜めに横切って、「トゥンアバナ古道」を歩くことである。
古道を進むに連れ、緑が深くなり、穏やかな尾根に沿って登り続けると、部落の最高地点にある「夕陽亭」に到達し、そこから集落全体を一望できる。


部族料理のツォウ族風バーベキュー
ツォウ族風バーベキューは、円形のグリルの四隅に針金を通して上部から吊るし、浮かせたグリルの上に新鮮な魚、鶏肉、イノシシ肉、ソーセージなどを、ゆりかごに乗せるように丁寧に並べた後、時々回転させたり、揺らししたりしながら、食材に均一に熱が入るように、火加減と時間を調整して焼き上げる。これにより、余分な脂が落ち、肉の旨味と新鮮な甘みが封じ込められる。肉は切ってから、野菜で包み、ネギやニンニクと一緒に提供される。山の上で炭火の炎に焼き上げた野生の肉の味は、一度食べたら二度と忘れられない。

猟師の知恵
自然採取と狩猟小屋作り
通常のツアーとは異なり、阿里山のツォウ族と一緒に狩猟文化を体験するのは、このツアーで最も印象深いオプションかもしれない。
軽めのリュックを背負って森に入り、ツォウ族の猟師たちが語る狩猟の歴史に耳を傾けてほしい。この山からあの山まで、この坂からあの谷までと、家により伝承する猟場は異なる。各自が互いの猟区を尊重し、猟区を超えて狩猟する場合は、獲物を公平に分配するのが猟師たちの暗黙の了解となっている。
「テヨバ猟寮」とは山の中の狩猟小屋のことである。猟師たちが様々な細部に配慮しながら独自の「狩猟小屋」を作ることから、生態系に関する豊富な知識を学べる。また、手作り作業を通して、自然と調和したツォウ族の狩猟文化を体感できる。

獲物捕獲のための罠作り
猟師には、五感を研ぎ澄まし、謙虚になることが求められる。万物に身を委ねることで、獲物を追う暮らしが可能となる。
これには、竹の節をナイフで割って弓矢を手作りすること、縄や細い小木をウズラの通り道に置いてテコの原理で獲物を捕獲すること、罠を設置し、様々な印を付けて猟師の縄張り(フーパ)を明らかにし、猟師の存在を示すこと、緑のヤシの葉の後ろに見を潜ませて、獲物がやってくるのをひたすら待つことなどが含まれる。

天然のエビ捕りかごを使った伝統的な漁法を学ぶ
原住民の知恵は自然から獲得したものなので、山間部での狩猟だけでなく、渓流や川岸にも応用できる。道端によく見かけるヤシは密集して生息しているので、これも魚やエビを捕らえるのに最適な素材となる。
人の背丈ほどのヤシの茂みの中から、適当なヤシの葉を選んで先端を切り落とし、同じ方向に束ねると、隙間が細かい天然のエビ捕りかごができ上がる。葉の間に餌を入れて、石を載せて浅い川床に固定すると、水がその隙間に流れるようになり、魚やエビがかごの中に集まって、餌を食べたり休んだりするようになる。しばらく放置してから、竹かごで引き上げると、最も手軽な漁が完了する。
エビの殻を取り除いて甘いエビの刺身を直に味わったり、タケノコを入れる大きな竹の桶に入れて、山菜を散らして酒と塩でシンプルに味付けしてから、強火で焼いたりすると、エビの甘みと新鮮で柔らかい山菜が融合して、茶山の忘れられない味となる。