台中山城地域のミカンの里を散策する
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臺中市

台中山城地域のミカンの里を散策する

台中の山城地域では毎年11月、柑橘類が次々と熟し、一帯が赤く色づくと、摘み取りに最適な時期を迎える。これから、ミカン狩り体験と石岡の日本式納屋の農村文化体験ツアーにご案内しよう。
山城地区を散策し、ミカン狩りを楽しもう
台中市の山城地域には、東勢、新社、豊原などの9つの行政区が含まれている。同地域は人口が多いだけではなく、異なる様々な文化や産業を有している。中でも、有名なのはシイタケ、ナシ、甘柿などの作物である。また、冬が来る前に最盛期を迎える柑橘類は生産量が台湾最大で、品質に優れ、ジューシーで味が良い。産地に来たかぎり、ミカン狩りを楽しまない手はない。
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圖說:専門家である農場のオーナー、ミカン狩りのガイドとしていろいろ教えてくれた。

ミカン畑に入ったことがなければ、木にいっぱいに実った新鮮な黄色のポンカンがどんなに美しいか想像するのは難しいだろう。直接目にして初めて、「ミカンは赤いんだ」という実感を味わえる。今回は「情人谷果園」でポンカン狩りを行った。農場のオーナーから、ポンカン狩りに関する専門的な知識や上手に収穫するためのコツを説明された。みかんを収穫するときの最も重要なポイントは「ミカンの木を揺らさない」ことである。というのも、揺らされた木の果実は落ちやすくなり、ミカンは一度地面に落ちると、味が落ち、収穫に適さなくなる。ミカン1つ1つは貴重で、農民の血と汗の結晶なので、鑑賞後はいたずらに木を揺らしたりしてダメにすることがないよう注意されたい。
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圖說:ミカンの木は揺らしてはならない。落ちた実は収穫に適さない。

おいしいミカンの見分け方:
1. 頭が突き出ていて、後ろにへこみのある、平べったいミカンが最もおいしい。
2. 木の高い所になっているミカンは外皮が比較的厚く、食べると比較的甘い。木の低い位置になっているミカンは水分が多く、外皮に光沢がある。ジューシーで少し酸っぱいが、長持ちする。
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圖說:木の高い位置のミカンはジューシーではないが、比較的甘い。

ミカン狩りだけを楽しみたい場合、果樹園のオーナーに直接連絡すれば、ミカン狩りの時間を予約できる。午前中は作業が忙しいため、午後の時間の予約をお薦めする。友人を数人集めてすぐに出かけよう。12月末まではポンカン、12月末以降はタンカン、12月から2月末まではマーコット(茂谷柑)を収穫できる。
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圖說:ミカン畑は現地の農会による無農薬検査をパスしているので、安心してミカン狩りを楽しめる。

昔懐かしい農村文化、石岡の日本式納屋を散策
1935年に建てられた日本式の古い納屋が921の大地震に耐えられたのはなぜだろうか。しかも、取り壊しの運命を免れ、歴史的建造物に指定されたのだ。ガイドに案内されて「路地裏」をしばらく巡り、歴史的建造物の納屋に到着するまでには、建造物の背景と地元の農業に関するミニ知識を理解できた。
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圖說:納屋は路地裏の隠れた場所にあるが、木造の外観は非常に目立つ。

当初、台湾の各地に180ほどの納屋が存在していたが、現在、原型ととどめている古い納屋は数少ない。台中石岡のこの建物は良好な保存状態を保っている納屋の1つである。納屋には米を保存する様子が再現されており、ヒノキの柱や梁が耐震構造でよく見かける斜め材を構成し、日本統治時代の古い精米機などがそのまま残されている。中部地域の農業文化を理解したいなら、この納屋は訪問するのに値するスポットである。
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圖說:もみ米を保存していたスペースに初期の農機具が陳列されている。

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圖說:再現された脱穀施設、壁には耐震性に優れた斜め材工法が採用されている。

ツアー以外で、この納屋を見学したい場合は、平日であれば自由に訪れることができる。10人以上の団体はツアーガイドの予約をお薦めする。2時間のツアーには、石岡ダムの見学、3Dペイント体験、手作りイベントが含まれる。
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圖說:納屋の外には最初期の精米機が保存されている。

烏牛欄生態農場/情人谷民宿

住所:台中市豊原区東陽路清谷巷2号
電話:04-2526-0650

石岡穀倉

住所:台中市石岡区忠孝街160号
電話:04-2572-2275