「田ママ (田媽媽)」は地元の季節の食材を使った健康的で体をいたわる手法を得意としています。地方の味わいで調理する、美味しくて心温まる料理です。今回は読者の皆様に台湾北部でとても特色のある野菜料理のお店を5店ご紹介します。
田ママ (田媽媽)とは一体誰でしょう?田ママの姓は“田”とは限りません
行政院農業委員会は2003年より台湾各地の農家の女性を指導し「田ママ (田媽媽)」を設立し、個人の得意分野とチームでの経営力を運用した副業の起業指導を開始しました。「田ママ (田媽媽)」ブランドは田園料理と地方の特色ある農産品の加工、米や麺食による料理を主軸としています。食品の衛生、栄養、加工、マーケティングなどの領域の専門家や学者による指導を通して、地元の新鮮な食材と三低一高(油が少なく、塩分が少なく、糖分が少なく、繊維が多い)の健康料理の概念により、様々な美味しくヘルシーで地方の特色を備えた田園料理を開発しています。また地方の農民団体の協力により地元のレジャーと旅を結び付けることで、地元の旅でのグルメ料理へと発展しています。地元に消費をもたらし、より多くの就業チャンスを創り出しているのです。
[苗栗]卓也小屋 – 染料植物を取り入れた驚きの料理
卓也小屋は伝統的な農村の要素と現代的な建材を融合させて用ることで、静謐でリラックスで快適な雰囲気が醸し出されています。ここでは染料植物園に足を踏み入れて、藍草などの染料植物を知ることもできます。摘み取った後には自分たちの手で調理して味わったり、植物染めの過程を体験することもできます。またはレストランで野菜の創作料理を楽しむこともできます。一晩泊まることができれば、さらにのんびりとしたスローライフの感覚を味わえます。民宿はそれぞれの部屋で異なり、中でも穀物蔵の造景の客室に最も人気があります。
卓也小屋の野菜料理のランチとディナーは盛沢山で美味しく、季節の食材によりデザインされた7品の創作料理には、野菜養生鍋を組み合わせられます。セルフサービスエリアには芋頭粿(タロイモの餅)、黒糖糕(黒糖の中華風蒸しケーキ)、香茅茶(レモングラスティー)、アイスクリームなどのたくさんの食指が大きく動いてしまうような美味しいミニデザートがあります。
一部の料理には天然の染料植物が取り入れられています。例えば青黛、甜菜根、ターメリックなどで色付けされた麺や湯圓(中華風白玉)などがあります。
最も抗いがたいのはやはりツートンカラーのソフトクリームでしょう!美味しさと体へのいたわりを兼ね備えたおいしさです。
藍染めDIYへの参加もおすすめです。スカーフ、綿製Tシャツ、きんちゃく袋、トートバッグ、抱き枕などから1点選び、自分自身の特色を強く備えた、唯一無二の作品に染め上げることができます。帰宅後には生活の中でいつでも最も美しい青の記憶を呼び覚ましてくれます。
卓也小屋は「双潭レジャー農業エリア」に位置しています。エリア内は濃厚な文化とアートの息吹に満ち、植物染めのほか、陶芸、木彫りなどが楽しめます。早く手作りの楽しさを体験しにいらしてください。
[苗栗]甘露自然野菜レストラン – 6級化された農業とオーガニックへの初心に出会う
甘露自然野菜レストラン(甘露自然蔬食餐庁)では、一度に20種類以上のオーガニック野菜による創意あふれる料理を楽しむことができます。レタスのサラダ、中華と洋風の火を通した料理、手作りのデザートと飲物です。食材は地元の小規模農家が栽培したオーガニックの野菜や果物と廻郷オーガニック農場からやってきました。「油少な目、塩少な目、揚げ物なし」の方法で調理されています。食材のオリジナルな味を味わえるだけでなく、酸菜ソース、ビネガーソース、XO醤などの様々な種類の自家製調味料を組み合わせることができます。
甘露自然野菜レストラン(甘露自然蔬食餐庁)は「廻郷オーガニックステーション(廻郷有機駅)」の2階にあります。廻郷オーガニックステーションは台湾初のオーガニックの6級産業館であり、レストランで心ゆくまで飲んだり食べたりできるほか、農業体験と手作りDIYイベントにも参加できます。
附近の「福興南和レジャー農業エリア」には小規模農家、牧場、コーヒー農園、民宿と陶芸工作室などが集まり、「金の果物の香り、緑の牧場、青いビーチ、白い桐の花」でその名を知られています。早く「4つの幸福」を感じにいらしてください。
[宜蘭]一佳村養生レストラン – 五行の美味しい料理は養生で眼を奪う楽しさ
一佳村養生レストランは中山レジャー農業エリア内の、仁山植物園入口の隣に位置しています。ここではフィトンチッドと山や木々に抱かれる感覚を楽しむことができます。また自家栽培の薬用植物を取り入れた養生料理を味わうこともできます。オーナー夫妻が心を込めて選んだ、最も食用に適した薬草を、巧みにそれぞれの美味しい料理として調理しています。また人数に応じてベジタリアンフードなどのカスタマイズされた食事も提供しています。
最も人々の興味を引くのは「五行養生料理」でしょう。藍オーナーは「五行五色」は人体の五臓六腑に非常に大きな効果があると考えています。五行とは「金、木、水、火、土」であり、五色とは「赤、黄色、緑、黒、白」を指しています。最も目を引く料理は「五行酒醸湯圓(五行の酒かす入り中華風白玉)」に他なりません。紅麹(赤)、茯苓(白)、クチナシの花(黄色)、サツマイモの葉(緑)、杜仲(黒)を糯米団子に融合し、カラフルな5色のミニ湯圓(中華風白玉)を作りだしました。さらに酒かす、枸杞、バナナの粉末を加えて溶き卵を散らしています。非常に売れ行きの良い、美味しく、体をいたわる甘いスープになりました。
その他の看板メニューには五行生菜(五行レタス)、熱を冷まし解毒する山油麻とサツマイモのスープと赤道桜草、豊かなビタミンと繊維質の十穀米などがあります。「五行生菜(五行レタス)」は季節の新鮮な野菜や果物が組み合わせられています。9月から11月には、赤色の部分にはローゼルを選び組み合わせています。爽やかな口当たりで体に負担がありません。
一佳村で田園料理を味わった後には、「中山レジャー農業エリア」でお茶の風情を鑑賞し楽しみに行くようおすすめします。茶摘みの楽しみを体験したり、お茶のゼリーの彫刻(ゼラチンアート)、お茶の燻製たまごなどのDIYイベントに参加することもできます。また仁山植物園でのハイキングや、新寮瀑布での生態の旅に向かうこともできます。
[宜蘭]官夫人田園料理 - 最高のカボチャ、メロン料理
官夫人田園料理では地元で栽培されたカボチャ、メロンを使った特色ある美味しい料理を得意としています。多くの得意料理がどれもベジタリアンフードに変更でき、ベジタリアンの方もお腹いっぱい楽しむことができます。
リピート率最高なのが「カボチャ入りビーフン」です。先にカボチャ、野菜などを香りが出るよう炒め、さらに湯通しして柔らかくなったビーフンと一緒に合わせて炒めます。ビーフンに使用する油の量が少なめで、プリプリした食感が楽しめます。
「メロンとエリンギ」はメロン、エリンギ、ピーマン、パプリカを炒めた、味と香りがすべてそろった料理となっています。爽やかな口当たりと豊かな食感が楽しめます。
「瓜瓜養生スープ」も非常に人気のある看板メニューです。メロンの漬物をベースとしたスープに、新鮮なカボチャ、キノコ類とブロッコリーを加えています。飲めば淡いメロンの香りが漂い、カボチャの新鮮な甘みを味わうことができます。
官夫人田園料理は「管老爺レジャー農場」内に位置しています。農場では農業体験、炒氷(冷たいプレートの上で炒めるように作るアイス)DIY、豆腐乳のDIY、葱油餅のDIY、手作り石けんDIY、筏漕ぎ、タイヤのボート体験などの様々なイベントが開催されています。ご家族全員で楽しむのにとても適した場所です!
官夫人田園料理は「新南レジャー農業エリア」内にあります。蘭陽渓と太平洋がここで合流することで、微量元素が豊富な淡い塩気を帯びた水質がもたらされます。さらに砂質の土壌は水はけがよく、日夜の温度差が大きいため、地元で栽培されるメロンは香りがよく甘く、「メロンのふるさと」の名は個々から生まれたのです。
[台北]梅居レジャー農場 – ベジタリアンでない方でも好きになるクリエイティブな野菜料理
梅居レジャー農場は陽明山国家公園に隣接しています。広々とした視野で、遠くに台北盆地をながめることができます。梅居は台北市で初の「田ママ」です。農場の自家生産品を使用し、季節の毒性フリーの野菜果物を食材として、顧客グループ、季節に応じたメニューのない創作料理をデザインしています。多くの台北地区に住む人々が味わい、景色を鑑賞しにやってきます。ベジタリアンの方は試すとすぐになじみ客となり、ベジタリアンでない方も「野菜もこんなにおいしいんだ!」と驚きます。
料理のスタイルは主に野菜の火鍋に、独自の野菜果物のソースを組み合わせ、さらに創作の前菜が加わります。別途で中華スタイルのコース料理も提供しています。事前のご予約をお願いします。
お腹いっぱい食べた後は、農場内を散策してみましょう。梅花歩道、紫藤歩道、蜜源植物エリア、ハーブエリア、孟宗竹エリア、金針花の坂道エリアの4か所に沿って探索できます。様々な植物と飛び交うマダラチョウを鑑賞でき、さらに淡い花やフルーツの香りを楽しむことができます。
梅居レジャー農場ではこのほかに食農学堂イベントを計画しています。子どもたちに春の耕作、夏の除草、秋の臭覚、冬の貯蔵の美しさを体験してもらいたいと願っています。子どもたちは土を掘り起こしたり、野菜を植えたり、ハーブ入りクッキー、米のピザ、水餃子などの食事を作ることができます。