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雲林縣

コーヒーと海鮮が楽しめる雲林の山と海を巡るツアー

10月になるとコーヒー豆の収穫が始まり、カラスミの量産が本格化する。雲林県にはその両方の生産地なので、この機を逃さずに訪れてほしい。

口湖郷および古坑郷について

古坑郷は雲林県の東端に、口湖郷は雲林県の南西に位置している。台湾には97の休閒(レジャー)農業区があるが、雲林県には山側と海側に2つの休閒農業区を有している。山側の「華山休閒農業区」は古坑コーヒーをテーマに、地元のコーヒー産業と山林の生態系を組み合わせて、文学の道やコーヒー産業に関連したレジャー観光ツアーを提供している。海側の「金湖休閒農業区」は水産養殖が盛んで、海産物をテーマにしたツアーを提供している。金湖休閒農業区は漁業をテーマとする数少ない休閒農業区である。
2つの休閒農業区は自動車専用道路の78号線と61号線で結ばれており、所要時間も1時間ほどと短く、日帰りツアーや2日間のツアーでも立ち寄りやすい。

文学の道でコーヒーを味わう

古坑は台湾で最も有名なコーヒー豆の産地で、毎年10月から12月の収穫期には、華山一体で様々なイベントが開催され、珈琲大街は一気に賑わう。古坑に来たら、トレイルを巡ってほしい。華山の自然を体験し、カフェでコーヒーを味わい、夜景も楽しめる。また、協会が開催する様々な手作りイベントに参加して、心身ともに充実した時間を過ごすのを忘れないでほしい。

コーヒーの焙煎と抽出

コーヒー豆の産地に遊びに来たら、関連する手作りイベントを体験してほしい。華山の魅力的なイベントの1つが陶器の壺を使った豆の焙煎である。小さな壺にコーヒー豆を50グラム入れ、火加減を自分で調整して焙煎させる。コーヒーの酸味も苦味もすべて自分の腕次第である。コツを掴めたら、自宅で豆の焙煎に挑戦し、焙煎の世界に足を踏み入れてみるもの悪くない。

草木染め

草木染め体験は参加者が絶賛するイベントである。華山地域の多種多様な植物を天然染料として使って、自分だけの柄を染めるのは、実用的で、よい記念にもなる。多くの素材を準備する必要があるので、10名以上の社員旅行や団体ツアーで参加するのが最適である。

貝殻のナイトライトと虫除け用アロマストーン

珈琲大街沿道にある貝殻ショップは、コーヒー豆を使った装飾用のナイトライトの手作りイベントを共同で開催している。これは親子で楽しめるイベントで、製作工程は難しくないが、頭を使う必要がある。完成品はオンリーワンの製品で、夜間にナイトライトを灯すと、達成感に浸れる。虫除け用アロマストーンは地元の環境ゆえに誕生した手作り製品である。レモングラスのエッセンシャルオイルをコーヒー豆の形に加工すれば、吊り下げて蚊を撃退できる。

文学の道

華山地域にある多数のトレイルの中でも、文学の道の沿道には、文字にまつわるタイルアートや文学作品が展示されている。のんびり散策しながら文字を朗読すると、行間に込められた情景を感じ取ることができる。

トレイルの両側にはコーヒーの木が植えられおり、目を凝らして見ると枝に赤いコーヒー豆が実っているのが分かる。歩き疲れたら途中のコーヒー園に入れば、座ってコーヒーを味わいながら小休止できる。文学の道のトレッキングは難しくない。わずか20分程度で完歩できるので、時間のない人や体力に自信のない人にも向いている。

雲林で漁業を体験する

金湖休閒農業発展協会では、口湖郷の観光事業の発展に尽力しており、この地域のおいしい料理や楽しい活動を周知している。同協会では、地域内の観光スポットを巡って、地元の魅力や養殖業を体験できる一連の体験ツアーを提供している。

馬蹄蛤主題館(ヤエヤマヒルギシジミのテーマ館)

馬蹄蛤(マーティーハー)は台湾最大のハマグリとして知られ、サイズはアサリの3倍ほどである。新鮮な馬蹄蛤を味わう前に、ズボンをまくし上げ、水の中に入って貝に直に触れてほしい。ズボンの汚れを落とし、汗をかいて、生態を理解した後に食べる貝の甘みと旨味は格別である。
蚵仔煎(オアチェン、カキ入りオムレツ)を食べたことがある人でも、カキの殻をむいた経験があるとは限らない。カキの解剖は大変そうだが、大歓迎である。子供たちは夢中になってカキと格闘し、大人たちは硬い殻から新鮮なカキを取り出す方法に挑戦したくなる。

好蝦冏男社

新鮮なエビ料理を提供するこのレストランはネット上で有名で、お客はみな薬剤を使用せずに養殖されている白エビを食べに来る。好蝦冏男社を訪れたら、エビ釣りを体験してほしい。エビが釣れるのを待ちながら、白エビの飼育に必要な知識やエビの上手な育て方に関する説明を聞ける。釣ったばかりのエビはその場でおいしく味わえるので、やみつきになる人がいるのも無理はない。

薬剤を使用しないことにこだわることで、リスクや手間は増えるが、まるまると太った白エビが網の中で跳ね回る様子は、エビ好きの客にはたまらない光景である。

水哥教育農園

「バラトマト」と呼ばれるトマトを栽培している水哥は口湖に位置している。水(スイ)さんに関する逸話は大手メディアにたびたび取り上げられてきた。不屈の精神を貫いて平均糖度14度のバラトマトの栽培に成功し、「人定勝天」(努力すれば大自然に打ち勝つことができる)という故事を実証してきた。
口湖郷水井村の土地は塩分が多く、農業には不向きで、人口の流出も深刻である。水さんは故郷に戻り、ネットハウスを建ててトマトを栽培しようとしたところ、「ここの人は住む家がないのに、家を建ててトマトに住まわせるのか」と、多くの人にからかわれたという。

彼は長年改良を重ねてきた結果、塩分の多い土の弱点を克服するだけでなく、その弱点を逆手にとり、塩分を少し含む土地を利用して甘さの強いフルーツのようなトマトの栽培に成功した。農薬を使わない安全な環境を確保するため、ネットハウスの見学はできないが、水さん夫婦はだれもが農園を気兼ねなく訪れて、自分たちのトマトを味わってくれることを心から歓迎している。(台湾のフルーツツアーでトマトを味わう—トマト https://ezgo.ardswc.gov.tw/Fruit/TW/Seasonfruits_Tomato

海中宝

カラスミの最大の生産地は口湖で、ボラの収穫量が増える冬以降、カラスミの生産者は非常に忙しくなり、カラスミを乾燥させている風景をよく見かける。ここを訪れたら、「カラスミの高梁酒焼き」の体験イベントに参加してほしい。これは70年以上の歴史を持つ老舗の「海中宝」が提供する特別ツアーである。

3代目の夫妻が経営を引き継いだ海中宝では、若い世代の柔軟なアイデアで、カラスミの見学、カラスミの高梁酒焼き、カラスミのXO醤巻き寿司なとのツアーを考案し、店の商品や業界のPRに努めている。女将によると、高梁酒でカラスミを炙ると、カラスミに酒の香りがつくが、炙り過ぎるのはよくないという。カラスミもステーキと同様で、ミディアムレアで焼いたほうが食材の新鮮さを最も楽しめるようだ。また、現代人の健康志向に合わせて、体に負担がかからないよう、カラスミの塩分は控えめに調整されている。

おすすめギフト商品

珈琲葉茶(コーヒー葉茶)
華山のコーヒー農家と町役場が共同開発した製品で、マイルドな飲み心地で、金線蓮茶に非常によく似た味わいがある。

コーヒーと海鮮が楽しめる雲林の山と海を巡るツアー

珈琲酒(コーヒーワイン)
新しもの好きは見逃せないワインとコーヒーを組み合わせた商品で、地元の農家のまごころが込められており、贈り物に最適である。

コーヒーと海鮮が楽しめる雲林の山と海を巡るツアー

祥益米粉(ビーフン)
口湖産のビーフンで、お湯を注ぐだけで食べられるブレンドビーフンも提供されている。工場はとても人目を引く建物で、工場から直接購入することもできる。

コーヒーと海鮮が楽しめる雲林の山と海を巡るツアー

蝦叔叔(エビのスナック)
ネット上で有名な神商品、エビを丸ごと低温でじっくりと揚げたスナックで、ギフトやパーティに最適。

コーヒーと海鮮が楽しめる雲林の山と海を巡るツアー
華山休閒農業区

電話:05-5900488
手作りイベント:草木染め、手作り石鹸、コーヒー焙煎、葉脈の叩き染め、コーヒーの虫除け用アロマストーン、貝殻のコーヒーナイトライトなど。
草木染めは10~15名様限定、それ以外は随時参加可能。
価格:台湾のコーヒー豆の焙煎は、小型の焙煎機では350台湾元/100g、土陶器の壺では200台湾元/50g。その他のイベントでは一人150台湾元ほど。
グループツアー:1600台湾元(お問い合わせはお電話で)

金湖休閒農業区

電話:05-7895475
グループツアー:半日1000台湾元、一日2000台湾元。

馬蹄蛤主題館

電話:05-7970503
営業時間:午前8:00~午後17:00(毎週月曜と火曜は休館)

好蝦冏男社

電話:0922732776
営業時間:要電話予約

水哥教育農園

電話:05-790-6580

海中宝の伝統カラスミ

電話:05-7894755
カラスミの高粱酒焼き:要予約、10名様以上限定、150台湾元/人