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宜蘭縣

横山頭レジャー農業エリア

横山頭を訪れると、歩みを止めて一息つきたくなります。どの片隅にも涼しげな水の景色があり、泉が湧き出てゆったりと流動するさま、心地よい緑を静かに眺めれば、鮮やかな美しさが田園に満ちています。

「水」は神様が宜蘭に与えてくれた最良の贈り物です。特に山と渓流に寄り添う横山頭にとっての最高の贈り物なのです。蘭陽渓流域からの湧き水は、水量が豊富で優れた水質であり、横山頭の土地に流れています。万物を勢いよく成長させ、旺盛な生命力が発揮されているのです。

横山頭レジャー農業エリア
香草菲菲では、子どもたちの参加に適したハーブの組み合わせによる盆栽などの体験カリキュラムを企画しています

花の香り、冷泉でお客様の心を虜にする

横山頭には素晴らしい泉の水があります。ならば花を植えましょう!
楊六科さんは農地に水道を至る所に張り巡らせ、7.8種類の野薑花(ハナシュクシャ)を栽培し「花泉レジャー農場」の主役となっています。農場には地元で栽培されているオーガニック珈琲が観光客向けに提供されています。コーヒーの他に樹葡萄(ジャボチカバ)、黄金果(アビウ)とアセロラなども農場内で特色ある作物として栽培されています。親子で一緒に遊ぶにに最適な場所であり、子どもたちが大自然の生態に親しむチャンスとなります。
暑い夏の季節になると、最も喜ばれるのがきれいな水の中に足を浸したり、水に入って「タイワンシジミ採り」で、暑苦しい夏の暑気を和らげてくれます。

濃厚な花の香りを楽しむ

草花の自然な香りには、人を愉快にさせる魔力が備わっています。「香草菲菲」台湾芳香植物博物館は植物の香りをテーマとしています。グリーン工法により植物の生育に適した環境を創り出し、温室建築を身近なものにしました。また開花した植物を飾ることで、より多くの人々に花の香りをシェアしています。香草菲菲は香りを食べ、香りで遊び、香りを使うことにより、花を観賞し香りを楽しむ面白さへと招待しています。例えば花とハーブを取り入れたメニュー、ハーブを添えた手作りパンなどです。大人も子どもも一緒に手を動かしてアロマオイル入り手作り石けん、アロマオイルのネックレスなどのDIYも楽しめます。ショップには独自の配合による純植物性アロマオイル、草花の香りを取り入れたシャワージェル、手作り石けん、ハーブティーなどの製品が並び、幸福な花の香りを生活の中に漂わせることができます。

横山頭レジャー農業エリア
花泉の水道の両側には野薑花(ハナシュクシャ)が植えられ、野薑花を利用してスムージーを調合しています

水草がクリエイティブ産業へと食い込む

魚の養殖から水草の養殖まで、「勝洋レジャー農場」でも横山頭の素晴らしい水を使用しています。勝洋の優れた水は質の良い水草と魚を育て上げ、国内外に販売されているほか、自分たちのレストランに供給し、新鮮な魚と特有の水草風味の料理を提供しています。同時に農場では魚釣り、筏漕ぎ、水合戦と水草麺のDIY、蓮の花のゼリーのDIYなどのイベントが開催され、都会とは違ったのんびりとした生活を体験できます。「水草の達人」と呼ばれる勝洋の責任者徐志雄さんは、勝洋を次第にクリエイティブな農場へと創り上げてきました。例えば水草を利用した水草ランプとエコボールなどのクリエイティブ製品を開発しています。宜蘭のヒノキと農場の果樹などの廃棄木材を使用し、手作りペンの作製も開催されています。DIYで自分のスタイルのペンを作ることができる、農場で最も人気のある体験イベントとなっています。

横山頭レジャー農業エリア
「水草の達人」徐志雄さんは水草、木の枝を利用して趣に富んだクリエイティブ製品を開発しています

素晴らしい鮮魚料理

宜蘭におけるアユの養殖は伝奇となっています。アユの生長には優れた水質と適切な水温が必要であるため、かつてその多くが高山で養殖されていました。しかし宜蘭のアユの生産量は台湾全土の9割を占めるだけでなく「八甲レジャー漁場」の黄玉明さんは平地で初のアユの養殖に成功した達人でもあります。八甲レジャー漁場ではアユの養殖のほか、高い経済効果のある鱘龍魚(オセトラ)も養殖しています。アユは肉質がきめ細やかで、腹部分にはわずかな苦みを帯びた甘さがあります。鱘龍魚(オセトラ)はコラーゲンが豊富で、味も美味しく栄養があります。このため漁場でもアユ、鱘龍魚(オセトラ)のの手作り鮮魚料理を提供しており、美食家からの称賛を博しています。ここでは心を込めて研究し製造されているアユの甘露煮、新鮮な卵持ちアユは手土産に持ち帰る食べられる製品として提供されています。鱘龍魚(オセトラ)を使って作ったエッグロール、方塊酥(中華風ビスケット)とXO醤などどれもが特別な特色を持つ手土産です。

横山頭レジャー農業エリア
八甲レジャー漁場のアユ、鱘龍魚(オトセラ)料理は広くその名を知られています

「鉄牛力阿卡(鉄牛リヤカー)」で内城を巡る

横山頭の農村の雰囲気を体験したいと思うなら、ぜひ内城社区発展協会が運営している「鉄牛力阿卡」に乗車してみてください。懐かしい農耕用機を改造して作られた、人を乗せることのできる鉄牛車です。地元の長老が観光客をレジャー農業エリアにある300年の大樹公、木材を運搬するために設けられた渡船頭、湧き水が絶え間なく湧き出す姜仔連埤などの観光スポットに連れて行ってくれます。内城社区発展協会理事長の簡裕鴻さんは「鉄牛力阿卡」は隘勇路古道、山を巡る水溝と太陽埤などの歩道を結び付けています。協会ではさらに鉄牛車の手作り石けん、飾り箱、草仔粿(草餅の一種)、紅麹紅粿などのDIYイベントで、横山頭レジャー農業エリアには素晴らしい景色と環境、文化、生態があることを知ってもらえるよう願っています、と述べています。

横山頭レジャー農業エリア
内城社区では鉄牛力阿卡(リヤカー)を改造し、観光客が横山頭レジャー農業エリアを訪れる際の交通手段となっています。

ブンブン香るハチミツの甘さは心の中にあり

横山頭の豊かな生態が、エネルギーに満ちたミツバチの上で表現されています。黄東明さん率いる養蜂生産販売班は、穏やかな性格でよりハチミツを採取できようミツバチを改良し「養蜂人家」ブランドにて高品質なハチミツ製品を提供しています。同時に「蜂采館」を設立して、生き生きとして面白いガイドと解説により、至近距離でミツバチの生態とハチミツの採取、生産などのプロセスを観察できるようガイドしています。
館内ではハチミツ、プロポリス、ローヤルゼリーなどの製品が販売されています。さらにハチミツのワッフル、パンナコッタ、アイスクリーム、飲物も加わり、ハチミツを口に入れて食べれば心までスイートになります。

横山頭レジャー農業エリア
蜂采館のガイドスタッフが蜂箱を持ち上げてミツバチの生態を解説してくれます