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宜蘭縣

中山レジャー農業エリア

初夏の山間部に響く鳥の鳴き声、虫の声は人々を感動させる最も暖かなな自然の声です。茶樹、柚子(ブンタン)の花の香りが漂う憂いなき田園生活は、ナチュラルで素朴な心に人々を立ち戻らせます。

中山レジャー農業エリアは冬山河上流に位置し、地元では茶樹、柚子(文旦)の樹が主に栽培されています。果樹園の外の山地は保護林で、山一面の緑がこの土地に宜蘭県内でも優れたエコロジーツアーの場を創り出しています。
近年、地元の農家の人々が農業生産、農村での生活、自然の生態を結びつけて体験をメインとしたレジャーイベントへと発展させています。中山を訪れ、中山の田園の魅力を体験に来てください。お待ちしています。

中山レジャー農業エリア
電音三太子が迎えてくれます。農村の廟会の雰囲気が再現されています

濃厚な人情味、面白さ十分の農家の楽しさ

「香格里拉レジャー農場」は「台湾レジャー農場のゴッドファザー」張清来さんが一手に作り出したものであり、宜蘭に来たら初めに訪れる国内外でも有名な農場です。張清来さんが農場を紹介する時、入口を入って近くにある火鉢の中の炭火をハサミで持ち上げながら、「この火鉢は民国77年(1988年)から消えたことはなく、香格里拉レジャー農場の人と文化、思いやりと親切さを表しています」と述べています。かつての農村の美しい雰囲気を新たに温め直し、農場の入口ゲートには木の板で「奉茶」と書かれ、親切なお客様へのもてなしの道をはっきりと示しています。農場では伝統的な農村の文化やイベントを結び付け、夕方になると賑やかな民俗イベントを開催しています。三太子による「旺来(勢い盛んなさま)」なお出迎えに、爆竹を鳴らし抬轎(神輿)を担ぎ、訪れた人々をコマ回し、湯圓(餡入りの白玉)作り、ランタンを上げる、布袋戯(台湾の人形劇)を操作などに導きます。まるで昔の農村に戻ったかのような廟の入口での賑やかなシーンが繰り広げられます。農場の裏手の敷地面積は広く、歩道沿いを歩きながら鼓楼(鐘楼)に登れば蘭陽平原を高い場所から見下ろせるほか、豪快に太鼓を鳴らしたり、空に向かって叫んだりできます。DIYがお好きな方は竹蝉DIY、エコバックのペイント、豆花作り、布袋戯人形の色塗りなどのイベントもお見逃しなく。

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香格里拉の歩道の高い場所に登れば、蘭陽平原の風景を心行くまで楽しめます

体をいたわる爽やかな五行五色の料理

美食には様々な種類があります。「一佳村田媽媽養生レストラン」では素晴らしい調理テクニックで、自家栽培による薬用植物を使った五行五色の養生料理を研究開発しています。ここに食事にきたのなら、オリジナルでナチュラルなフィトンチッドを楽しむことができる外、山油麻、赤道桜草、ツルムラサキなどの薬用植物を取り入れた珍しい料理が味わえます。訪れた人々は料理を箸で挟んで口に入れた後、驚きの声を上げ続けます。また「田媽媽」に料理の名前を尋ね、ユニークな食事体験となります。沈淑恵さん夫妻と「田ママ」のトレーニングは17年に渡り、息子たちも故郷に戻って経営チームに加わりました。調理技巧の精進を続け、地元の食材を美味しい料理へと進化させることに全力を尽くし、中山レジャー農業エリアのグルメな指標となっています。看板メニューの五行五色養生料理は、カラフルな色により命名されています。涼拌五行菜(五行菜の冷菜)から紅麹豬腳(豚足の紅麹漬け)、豆腐乳蒸山鱸魚(スズキの豆腐乳蒸し)、山油麻地瓜(山油麻とサツマイモ)、五色酒釀湯圓(五色の酒粕入り台湾風白玉)まで、喜びと驚きを創り出しています。食卓の上のおつまみはさらにスポットライトを浴びています。パイナップル酵素で漬け込み製造された豆腐乳は、1年当たりの販売量2,000缶に達し、必ず買うべき手土産となっています。このほか栽培しているパッションフルーツで調味した青いパパイヤのサラダは爽やかな口当たりで食が進み、購入への問い合わせ具合も非常に高くなっています。

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養生五行サラダは5色の野菜にカシューナッツ、ヘルシーなお酢を添えた、爽やかで食の進む美味しさです

柚子(文旦)の花と緑茶の出会いが生んだ香り

「内山茶園」の入口には隘勇寮があり、地面から直立に佇み、中山レジャー農業エリアで最も目を引くランドマークとなっています。隘勇寮とは先人が外敵からの防衛を行った場所であり、巨大な木で建設された見張り台です。中山レジャー農業エリアのメンバーが元の場所に当時先人により建設された隘勇寮を再建し、仁山植物園内の樟脳寮と互いに照り映えています。内山茶園の敷地面積は0.5ヘクタール、柚子(文旦)の木の里親制度をはじめてから15年になり、柚子(文旦)の木の里親制度と果物狩りを提供しています。オーナーの龍進富さんが茶の栽培、製茶以外に経営している事業でもあります。龍進富さんは園内に植えられている150本の柚子(文旦)の木はすべて大切な宝物であると言っています。実を結んだ果実の果肉はきめ細やかでおいしいく、以前はただ植えるだけで販売はしていませんでしたが、観光客向けの果物狩りへと開放するようになりました。栽培した大量の柚子(文旦)の木により、柚子(文旦)の花の緑茶を生産しています。焙煎用のトレーに一層は緑茶、一層は新鮮な柚子(文旦)の花を敷き、低温での焙煎により茶葉にゆっくりと柚子(文旦)の花の香りを浸透させているため、飲むと魅力的な香りが漂います。ここを訪れると柚子(文旦)の花の養生擂茶DIYを体験できます。柚子花緑茶、炒めたピーナッツ、杏仁、ゴマなどの食材を大きなすり鉢に入れて擂茶用のすりこ木ですりつぶして香り、油をできる限り引き出します。続いて柚子花緑茶パウダー、米香(米菓子)、そして熱湯を注げば出来上がりです。さらに自分でDIYにより作製した茶葉のフライ、柚子(文旦)酢を組み合わせ、風を受けて涼みながらお茶と食事を味わえば、この上ない快適さを楽しめます。

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龍進富さん(右)は栽培した柚子(文旦)の花と緑茶を用いて農産品を販売しています

身も心も快適なエコツアー

仁山植物園と新寮瀑布に隣接した「三富レジャー農場」は地理的な環境とユニークな自然により、一面のオーガニック柚子(文旦)が栽培されている外、農場内には多元的で豊かな生態のリソースがあります。アオガエル、オウム、フクロウ、ガチョウ、アヒルなどの小動物を鑑賞でき、親子で一緒に遊ぶのに格好の場所となっています。農場内では季節のジャムの手作り、光学万華鏡DIY、手作り本DIY、食農体験と夜間の生態観察などのイベントがい開催され、大人からも子どもからもとても喜ばれています。池に隣接する紫屋森林庭園ではマガモ、バリケン、オキナインコなどの鳥類の姿をみることができます。ここはバードウォッチングにとっての格好の場所でもあります。4月のバードウォッチングの季節になると、珍しいヤイロチョウ、ヒゴロモ、クロエリヒタキなどがこの場所に飛んできて客人となり、バードウォッチングの愛好家は鳥たちの足取りを追うため、この場所へと惹きつけられています。農場の着実な環境の生態保護によりホタルが棲息し、繁殖しています。毎年4月から5月になるとホタルが大発生する季節であり、小さなホタルがまるでランタンの精霊のように草むらや木の枝の上を飛び交います。山間部の暗い夜に輝きがちりばめられるさまは、まるで天の星々が世間に落ちてきたかのようです。

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三富レジャー農場には豊かな生態があります。大人も子どもも大自然の美しさをしることができます

茶摘み、製茶、聞き茶の楽しさ

1987年に設立された「祥語有機農場」では、製茶体験が開催されています。ここを訪れると農場で製造されている手作りのおつまみを味わい、オーナーが淹れてくれたお茶を飲みながらおしゃべりできるほか、茶摘みの装いになり茶園で茶摘みをして、製茶の工程を知ることもできます。祥語有機農場のオーナー劉向群さんは笑いながら、多くの人々が茶摘みに向かう前、強烈な日差しに抵抗感を示します。しかし茶園にはいって「一心二葉」の柔らかな芽の茶摘みを始めた後は、離れるのも忘れて楽しんでいます。新鮮な茶葉を摘み取った後には、初めに新鮮な茶葉は萎凋を経ることになります。その後各人が布製の手袋をして、手で茶をいること約5分、茶葉の青臭さがなくなるまで炒ってはじめて揉捻、焙煎がはじまります。製茶の手順に照らし合わせて、素早く自分の手で炒ったオーガニック緑茶を味わうことができるのです。園区では緑茶の龍鬚糖(細い線状の飴に引き伸ばされた束ねたお菓子)のDIYも開催しています。この龍鬚糖を作るテクニックについて劉向群さんは師にもつかず独学で学びました。水あめを買ってきて試作し続け、研究し開発することで祥語有機農場は台湾初の龍鬚糖を教える農場になりました。劉向群さんは技術を自分のものとして隠したりしていません。芸を学び、お茶を味わいにどうぞいらしてください。

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祥語有機農場では一心二葉の茶摘みの面白さへとガイドしてくれます

価値あるオーガニックな柚子(文旦)の花

「東風オーガニック農場」オーナーの林文龍さんは、もともと服飾で生計を立てていましたが、1990年代に父親から柚子(文旦)園を受け継ぎ、オーガニックを採用した経営へと転向しました。古い農舎を改修して民宿も経営し、農産物、加工製品とサービスによる相乗効果で6次産業化に向けたレジャー農業へと発展させています。東風オーガニック農場では柚子(文旦)園を利用し、柚子(文旦)の花の採取し、柚子(文旦)のケア製品を作製しています。またアロマオイルの抽出DIY、ヒノキの手作り箸のDIYなど体験イベントも開催することで、人々にナチュラルで負担のないクリーニング製品を知ってもらえるよう願っています。同時にミラクルティーツリーのアロマオイル入り石けんなどの自社ブランドの製品は香港、日本からやってきた観光客からも愛されています。人々に「台湾でも優れたアロマオイル製品を製造できる」実力を備えていることを理解してもらっています。林場長はかつて中山レジャー農業エリア発展協会の理事長を務めていました。エリア内の公共事業の統合と調和に全力を尽くし、オーガニック栽培を推進し、国内外のマーケティングイベントにも積極的に参加しています。中山レジャー農業エリアが国際的なオーガニックで体をいたわる村となるよう願っています。

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東風有機レジャー農場では芳香性の植物を利用して、ケア製品を開発しています
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ヒノキの手作り箸