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新竹縣

照門レジャー農業エリア

客人は山より来りて、環山歩道は農村の集落を巡る。質素なる静謐さ。村人たちから心を込めて守る環境には、緑が生い茂り村に無限の美しい景色が織りなされています。

照門レジャー農業エリアは九芎樹と埤塘の丘陵の山谷に位置しています。客家の人々が互いにつながり合い、心の力とアイディアで、まるで桃源郷のような美しい境地を創り出しました。この地を訪れ稜線歩道をハイキングや散歩し、詩情あふれる絵のようなラクウショウ、白く輝くまるで雪のような桐の花の美しい景色を鑑賞してください。農村のグルメ、手作りの子どもの遊びと果物狩りの楽しさを体験してください。こんなにロマンチックで、こんなに花の景色があり、こんなにのんびりとしている。どれも心動かされる景色なのです。

照門レジャー農業エリア
埤塘窩自然農荘では池の環境を利用して水生植物を栽培し、生物多様性のある生態教育環境パークを創り出しています

九芎湖の生態大観園

「埤塘窩自然農荘」のオーナー黄劉鍷さんは10年以上前、荒廃した農地に農業用水を引き入れ、4か所の生態池を、また池の周囲には遊園歩道を創り出しました。人々をこの生い茂った山林へと導き、その懐に抱かれることができるよう願っています。エリア内に目を向ければ見ることのできる緑は、黄劉鍷さんが心を込めて栽培している水性植物と台湾の原生植物です。夏がやってくると、観光客は無料で開放されている静謐な園内を参観し、そこかしこで飛び回るチョウチョやカブトムシが出没するのを見ることができます。道端のシマトネリコには、どれも百匹を超えるカブトムシが生息し、近距離から観察できます。このほかにも愛玉の植物の生態と解説、愛玉のDIYが開催されています。自分たちの手で愛玉の種の中のペクチンを揉みだした後には、その場で美味しい愛玉ゼリーが味わえます。

原野から来た本場の美味しさ

山間部を漂う焼き鳥の香ばしい香りは、誰もが抗いがたい美味しさからの呼びかけです。「霽月步道」に位置する「劉家荘燜雞」は、10年余りの間その名を慕う人々を惹きつけてきました。オーナーの劉華柱さんが自ら飼育している重さ4斤(約2.4キロ)以上の放し飼いのニワトリを、ネギ、ニンニクの独自の秘伝の配合で味を調えた後、特製の鉄の箱に入れて焚火で蒸らし焼きすること1時間半。はじめて黄金色で美味しい「燜雞」が完成します。劉華柱さんは皮がパリパリで肉汁たっぷりの「燜雞」へと焼き上げる秘訣とは、職人が常に炭火に鶏の油をかけることで生み出される瞬間的な強火での高温による加熱にあり、皮をパリパリの黄金色に焼き上げることができるのだと教えてくれました。この燜雞をたっぷりと楽しみたいなら、一番おすすめの食べ方は「皮は椒塩(胡椒入りの塩)につけ、肉はスープにつける」ことです。燜雞のほかにも、劉華柱さんのおすすめは油の香りと滑らかで柔らかい「燜筍(タケノコの台湾風油煮)」と湯葉で豆腐、豚肉のデンブ、コリアンダーを包んであげた「香酥豆腐捲」です。劉華柱さんは訪れたすべての旅人が、この客家の山村から来た単純な美味しさを楽しんでくれるよう願っています。

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劉華柱さんが薪で蒸らし焼き揚げる燜雞の、油が照り光る黄金の皮に思わず涎がでそうになります

山村で暖かな客家の人情に出会う

九福歩道はそのまま進むと「陳家レジャー農場」に通じています。神農賞を獲得した陳家レジャー農場のオーナー陳新源さんは、地元から材料を探し出し、様々な子どものおもちゃを作って食事に来たお客様にプレゼントしています。簡単な細い竹とクロヨナの種を手にして、しばらくすると小鳥やチョウチョの形の鳥笛に変身します。可愛らしく面白さに富み、子どもも大人もすぐに釘付けになります。昼食の時間には、ここで本場の客家料理の合菜(中華式コース料理)をたのみ、1碗のもち米のご飯DIYで香り高く歯応えのあるお餅を作ってみてはいかがでしょうか。洋風の創意あるメニューを食べたいのなら、農場の「照珈雅品」で提供されている黄金炒飯と、しょっぱさの中に甘みを感じ、パリパリした食感の客家モチ入りピザなどの特色ある看板メニューをどうぞ。休日には事前に予約すれば窯焼きピザのDIYも楽しめます。自分の手で作った料理で自分のお腹を満足させられます。

照門レジャー農業エリア
陳家レジャー農場でのおすすめは擂茶、懐かしのおもちゃなどのDIYイベントです

懐かしの甘酸っぱい味わいを再現

森の中にある「周家庄観光農場」は、国内初の仙楂(サンザシ)をテーマとした農場です。オーナーの周紹鉦さんによると、新鮮な仙楂(サンザシ)は渋く酸っぱいため、必ず5から7日太陽に晒し、新竹県の新埔特有の九降風が吹きつけた後にはじめて香りと甘さが引き出されるそうです。サンザシの中国語での俗称は「烏梨」で、大小の違いがあります。糖葫蘆(果物を串刺しにして砂糖がけしたお菓子)の上の方にある小さい果実は小さいサンザシで、オオサンザシは砂糖がけや漬物にします。現代の人はその多くがサンザシを知りません。またその味を味わったこともないため、周紹鉦さんはサンザシと蒟蒻のDIY体験を開発し、訪れた人々のが記憶の中から懐かしい甘酸っぱい味わいを探し出す導き手となっています。農場には夏のドラゴンフルーツやナシなどの様々な種類の果樹が栽培されています。ここに農村の旅に訪れれば、農村の四季を巡る美しさをたっぷりと鑑賞できます。

照門レジャー農業エリア
周家庄で開発されたサンザシの農産品です

山野に花開く珍しい草花

「金谷農場」は草花で遊ぶのに格好の場所です。四季を通じて花卉の株や苗、観賞用植物、各種の基材とオーガニック土壌などを提供し、1度に花や草を手入れするすべての必要な植物と材料をそろえることができます。農場のオーナー黄劉振さんは、快く学んできた栽培の知識を披露しながら人々と交流しています。多くの植物の栽培している人々が金谷を訪れてお宝を探しをしたり、珍しい草花を探し出したりしています。農場には小さな橋に水が流れ、エレガントな景色があります。本当に「柳暗花明又一村(突然新たに素晴らしい場所が出現する)」するような驚きと喜びがあります。庭園の中央にある「明池」のほとりで休憩し、湖の美しさと山の景色を心行くまで堪能できます。園区の裏手には手軽で歩きやすい「九福歩道」があります。春、夏には桐の花の雨を、秋、冬には一列に並ぶラクウショウの紅葉を楽しめます。天気が穏やかな時には視野がより広々と開け、稜線の高い場所に立つと新竹の外海と箭竹窩を眺めることができます。

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秋になると金谷農場のラクウショウが黄色く染まり、秋の趣が表現されます