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苗栗縣

南江レジャー農業エリア

蓬莱渓はサイシャット族、タイヤル族と客家の人々を養い育む土壌であり、水源でもあります。住民たちは自然を守りながら謙虚な暮らしを営み、衣食住の憂いがないことを日々祖霊に感謝をささげてきました。

苗栗県南庄に位置し、山林のオリジナルな様相を保つ南江レジャー農業エリアには、タイヤル族、サイシャット族と客家などの様々なグループの文化が融合し、農業を楽しむ旅には山間部の住民たちの静かで穏やかな風土の奥深さがもたらされています。南江には現代化された彫刻や装飾はあまりありませんが、かえって客家の勤勉さと先住民の質素で素朴な生活と文化が保たれています。地元の農家の人々が手をかけて飼育したマス、栽培した野菜、育てたキクラゲとシイタケ、そして喧騒や人混みがなく空気には森林のフィトンチッドが満ちています。農業や山村の雰囲気、自然の視野を自由自在に体験し楽しむことができます。

南江レジャー農業エリア
南江レジャー農業エリアの旅行センターの味わい料理は、地元の食材を使用して様々な味わいが表現されています
南江レジャー農業エリア
蓬莱渓の岸辺にある観魚歩道に立ち、渓流に生息している魚の群れを観察できます

南江レジャー農業エリア
南江の農家では高品質のオーガニックなキクラゲを生産しています

南江レジャー農業エリア
豆ママは自分の家の裏手の林の木陰の環境を利用して、原木シイタケを栽培しています

南江レジャー農業エリア
嗄嗄欧岸原住民文化部落園区では、どこでもサイシャット族の文化と彫刻をみることができます
南江レジャー農業エリア
ニジマスは栄養価は高く、新鮮で柔らかでおいしいです(提供:春谷養鱒農場)

豊かでおいしい山野の特色ある料理

南江の地元で栽培されている旬の食材を取り入れ多様化された料理を味わいたいのなら、「南江レジャー農業エリア旅行センター」はその期待に沿うことができるはずです。ここで提供されている特色ある風味の料理には、地元で養殖されているマス、小規模農家のフレンドリーな栽培による野菜、梅干香菇丸子(梅干菜とシイタケの団子)と店独自の味付け豚肉などの料理があり、調理の手法にも様々な変化があります。マスは和風の「一夜干し」にして、新鮮な甘みを身に凝縮させています。観光客センターの自家製梅干香菇丸子(梅干菜とシイタケの団子)は、梅干菜をみじん切りにして豚のひき肉、シイタケと一緒に肉団子にすることで客家の風味を表現しています。味付け豚肉は特製ソースで2日から3日間漬けこんで味を染み込ませ、さらに真空冷凍しています。肉の新鮮な甘みを閉じ込め、さらに特製のソースを組み合わせたとてもおいしい料理です。

渓流のほとりを散歩し魚を鑑賞する楽楽しさ

蓬莱渓自然生態園区は政府と地元住民の協力のもと、渓流を封鎖し魚の保護計画を実施しました。長期間河を守ることで、魚やエビが再度姿を現すようになり、活気に満ちています。エリア内には蓬莱渓に沿って建設された長さ1.6キロメートルにわたる鑑魚歩道があり、沿線は緑の木陰に挟まれた道となっています。特に渓流の対岸はなおも原始の山林、シマオオタニワタリ、ヒカゲヘゴなどの大型のシダ類が保たれ、生き物のエネルギーに満ちています。歩道のルートは完璧に計画されています。近距離から川岸のうっそうと茂った木々の緑の景色を鑑賞でき、勢いよく流れる蓬莱渓も一望できます。

神様が手をかけてはじめてできるオーガニックのキクラゲ

南庄郷農業組合の野菜生産販売班第9班ではオーガニックのキクラゲを栽培しています。農薬を使用せずにキクラゲの雑菌の生育を抑制するのは、完全に神様の手にゆだねられています。黒キクラゲは誤って雑菌に感染してしまうと全て廃棄するしかありません。このため生産量に限りがあるのです。黒キクラゲは木陰の涼しい環境を好み生長します。このため生産販売班では南庄の遠くまでその名を馳せる清らかな山の泉の水でキノコ寮の温度を下げ、キノコ寮の環境温度は摂氏30度を超えることはありません。このほかここのオーガニック黒キクラゲの収穫は地面と接触せず、水に浸さず、全行程で良心的な栽培を行っています。班のメンバーも自家栽培の黒キクラゲを食べており、品質が保証されています。

香りが鼻をくすぐる原木シイタケ

20数年前、サイシャット族の豆ママはお姑さんと一緒に山で野生のシイタケ取りに行きました。「雨が降った後に山に向かい、野山にある木の幹の上をたたきます。2~3日したあとにはシイタケが出てくるのです。」豆ママがサイシャット族の言葉を操り話してくれました。後に豆さんの家では家の附近の木陰が栽培に最も適した、最もナチュラルな環境であることを発見し、原木を使用したシイタケの栽培を試みるようになりました。原木シイタケは心を込めて世話をしなければなりません。原木に穴をあけて菌種を植えこみ、菌種が発酵する前には原木を雨にぬらしてはならないのです。まるで子どもを世話するかのように手入れしなければならず、適当に手を抜くことはできません。原木シイタケには真空パックのシイタケとは味わいが異なります。豆家の原木シイタケの香りは鼻をくすぐり、軸を焼いた後には自然の香りと甘さがあります。生産量が非常に少なく、貴重なために高価ですが、豆家の原木シイタケは非常に人気があります。この先住民の智慧を伝承した栽培方法による原木シイタケは、豊かな香りで南江では見逃すことのできない手土産となっています。

サイシャット族の山林の部落を歩く

「嗄嗄欧岸原住民文化部落園区」は南庄のサイシャット族の八卦力部落の生活フィールドです。「嗄嗄欧岸」はサイシャット語で「喬木が育つ場所」を意味しています。部落の人々は今なおこの緑なす木陰の木々を保ち、このエリアに緑豊かな山野の風景をもたらしています。エリアには数件の竹編みの伝統的な建築が交互にに立ち並んでいます。サイシャット族の人々は木の板、石でペイントや浮彫を行い、サイシャット族の歴史と物語を刻んでいます。林の下の小路に沿って散歩すれば山蘇(オオタニワタリ)、ヘゴなどの地元の原生植物が生い茂り客人をもてなしています。サイシャットの文化を知りたい方は、部落の文化ガイドや解説と餅のDIY体験イベントを予約することもできます。

山林の秘境を尋ね、マス料理を堪能する

南庄小東河の山間部に位置する「春谷養鱒農場」は、周囲を原始の森に囲まれています。豊富な水量の泉を内に秘め、極めて素晴らしい森林の景観と透き通る渓流の水を擁する、南庄の旅の秘境です。また美食家たちがおいしい魚料理を尋ねる格好の場所でもあります。マスは魚の中の貴族であり、水質と環境に非常に厳しい要求があります。春谷農場では地元の原始の森が育んだ汚染されていない泉の水を導入し、高品質のニジマス、オセトラと高山スズキなどの高冷性の淡水魚を養殖しています。蒸しても、煮ても、焼いても、紅焼(醤油煮込み)や刺身にしても、漢方薬で煮込んでも、どれも素晴らしい美味しさが楽しめ、新鮮な高山の魚を味わう宴に最初に選ぶべき場所です。森林のうっそうと茂る緑、山風に軽く顔を撫でられれば、疲れと悩みから一時的に解放されます。ぜひ山登りを楽しみ、春谷農場を訪れてみてください。